東北新社とTYO共同でコンテンツファンド設立

 大手広告映像制作会社の東北新社とTYOは、投資事業組合の設立・運営とプライベートエクイティ投資を行う住信インベストメントと共同で映像・アニメ・ゲームを投資対象としたコンテンツ制作ファンドを設立したと発表した。 発表によると、TTSコンテンツパートナーズと名づけられた今回のファンド規模は当初は東北新社とTYOの2社が2億5千万円づつ、住信インベストメントが500万円を出資よる5臆500万円になる。今後、外部からも出資者を募り最終的には15億円規模のファンドを予定している。
 出資対象作品は、映画、アニメ、ゲームなどの幅広いコンテンツとなる。予定運用利回りは未定だが、運用期間は10年と設定され当初5年が作品に投資する期間、残りの5年が2次使用権などを利用した投資の回収期間となるという。ファンドの目的は、資金リスクの軽減と2社のコラボレーションにより収益性の高いビジネスを生み出すことである。

 アニメやゲームを対象としたコンテンツファンドは、これまでは特定作品目的のものがあり、その作品に投資する目的でファンドを設立することが多かった。今回のように、ファンドを設定したうえで多彩な案件に投資する方法のファンドはこの分野では珍しい。成長企業に投資するベンチャーキャピタルファンドや、一般企業が投資対象になるM&Aファンド、企業再生ファンドなどでは一般的である。今後、日本のコンテンツファンドでも新しい資金調達の方法として増加してくる可能性がある。

 東北新社は、現在、プロダクションIG制作の『風人物語』やマッドハウス制作の『妄想代理人』またNHKで放映され他4℃制作の『魔法少女隊アルス』などの製作に参加している。また、東北新社は衛星TV放映局と共催で、アニメのオリジナル企画を募集する『第3回アニメ企画大賞』を募集するなど、アニメ製作に積極的にかかわる方向にある。
 一方、TYOは子会社にアニメ制作会社の㈱ジェンコと㈲ハルフィルムメーカーを所有している。また、今年の春に、本格的なモーションキャプチャー技術を取り入れた日本初の3DCGアニメーション『アップルシード』を制作したデジタルコンテンツ会社の㈱デジタル・フロンティアや㈱朱雀、㈱スティングといったゲーム会社も所有し、コンテンツ制作に積極的に取り組んでいる。両社の特徴は、広告制作がビジネスの基盤であることであるだが、アニメ分野の異業種参入はこれからも増加しそうな気配だ。