サンリオ:アニメ制作などで三菱商事と提携

 2004年11月18日にハローキティなどの人気キャラクター事業で知られるサンリオの中間決算が発表された。発表によるとサンリオは経営が不調のふたつのテーマパーク「サンリオピューロランド」と「ハーモニーランド」の減損処理219億円を行うため2005年3月期の連結損益が162億円の赤字になる。これに伴い、2005年の株式配当は取りやめになり、株主資本の減少を補うため東京三菱銀行に優先株195億円、三菱商事に普通株5億円の割当増資を行い資本の増強に当てることになった。
 この三菱商事による5億円のサンリオ普通株式の収得に関して、三菱商事とサンリオは両者の業務提携を発表した。業務提携は4分野分かれており以下の内容が含まれている。

 1)サンリオの保有するキャラクターを活用したライセンスビジネスと映像ビジネス
 2)中国、欧州を始めする海外ビジネスの展開
 3)インターネット、モバイルを含む内外での商品販売
 4)商品の製造、資材調達、物流

 サンリオはこれまでも、三菱商事の子会社であるローソンとは友好関係にあった。今回、本格的に三菱商事と提携するのは、資本増強に加えて国内市場の伸び悩みから海外展開を強化するにあたり三菱商事の持つノウハウを利用したいとの思惑もあるのだろう。
 また、映像ビジネスにあたっては、発表では特に三菱商事の子会社でアニメ事業に強みを持つ株式会社ディーライツに触れており、キティを中心としたキャラクターのアニメ化が視野に入っている可能性が高い。
 キティはミッキーマウス、スヌーピーと並ぶ世界3大キャラクターと呼ばれ、マクロソフトのビル・ゲイツ氏が6000億円の金額でその権利の購入を打診したとの噂があるなど(マイクロソフトは否定)世界的にも価値の高いキャラクターである。しかし、これまでキティを使ったアニメはTVアニメ『ハローキティの世界名作劇場』や80年代の劇場作品、一部の教育アニメなどがあるがいずれも本格的に市場展開されたとは言い難い。今回の三菱商事との提携で、新たなハローキティのアニメ作品を観られる可能性は高くなったのでないだろうか。