サバンと戦隊シリーズの不思議な人生

サバンという会社がアメリカにある。米国の日本コンテンツ事情に詳しい人なら、この会社が日本の『戦隊シリーズ』に大胆な編集を行い『パワーレンジャー』というタイトルにより米国で放映し大ヒットさせた会社として知っているだろう。

『ファインディング・ニモ』盗作裁判

2月23日のAP通信は、フランスの絵本作家がディズニーの大ヒットアニメーション『ファインディング・ニモ』は自作品の盗作だとして法廷に訴えたと伝えている。訴えたのはフランス人の絵本作家のフラン・ル・シャルベス氏である。氏は昨年『ファインディング・ニモ』の主要なキャラクターが自作『Pierrot Le Poisson Clown』に出て来るピエールと名づけられた魚のデザインを基にしたものだとし、フランスでの『ファインディング・ニモ』のキャラクター商品の販売禁止を訴えたが退けられた。フランスの法廷は、両者が非常に似ているものの消費者に混乱を引き起こすほどのものでないとしたためである。
 このため、シャルベス氏はディズニーが彼の作品をコピーしたことにより132万ドル(約1億3800万円)の損害を被ったとして法廷闘争を続けることにした。作家によれば、彼は最初にこのアイデアをアニメーションスタジオに持ち込んだが成功しなかった。そのため、2002年に絵本にして出版したという。ディズニー側によれば、ニモのデザインは絵本の出版される前の2000年には既に完成していたと主張している。

 真相は不明だがデザインの相似だけで裁判に勝訴するのは難しそうに思える。裁判で勝訴するには、具体的な盗作の証拠が必要になるであろう。過去に、日本アニメの幾つかの作品がディズニーに盗用されたとの疑惑があったが、いずれも法廷に持ち込まれることはなかった。当時、日本のファンには、具体的な行動を取らない日本側関係者への不満が聞かれた。しかし、裁判には多額の資金が必要となる。勝訴出来るかどうか判らないとなれば、日本企業が慎重になったのはやむ得なかっただろう。