TYO通期決算発表 最終赤字に ゲーム事業撤退響く

 9月17日、ティー・ワイ・オーは、平成21年7月の通期決算を発表した。連結売上高は前年同期比の5.3%減となる294億円、営業利益は同77.7%減の4億100万円、経常利益は91.4%減の1億2500万円である。
 ゲームソフト事業からの撤退により特別損失が嵩んだことから、当期純損失は18億5600万円まで膨らんだ。ティー・ワイ・オーは、同社から独立したゲームソフト制作会社に対する貸付債権の一部を、関係会社整理損失引当金繰入額として特別損失に計上した。これは回収可能性をより厳格に検討したためとしている。

 同社は今回のゲームソフト事業からの撤退で、今後は映像やウェブ関連事業に集中するとしている。しかし、アニメーション部門でも、スポンサー企業の業績悪化によるテレビアニメ番組制作の延期や中止により苦戦した。
 さらにインターナショナル事業では、世界同時不況と円高などの影響から業績を大きく低下させとしている。国内外の不況が売上高の減少につながった。

 一方、エンタテイメント事業のなかのコンピュータ・グラフィックス部門は堅調だった。デジタル・フロンティアとルーデンスが業界の大手制作会社として競争優位性を持ち、売上高、利益共に好調だった。キャラクター部門では、『ウルトラマン』を持つ円谷プロダクションがブランド力を発揮し堅調だった。
 CG、アニメ、キャラクター、音楽、ドキュメンタリー、ゲームソフトで構成されたエンタテインメント事業全体では、売上高88億3600万円(前年比5.1%減)、営業利益は4200万円(同93.9%減)と苦戦した。

 ティー・ワイ・オーは今期(平成22年7月期)の見通しについては、連結売上高290億円、営業利益9億円、経常利益6億5000万円、純利益1億500万円としている。
 ゲームソフト事業からの撤退、アニメ制作子会社やテレビCM制作子会社、コンテンツソリューション事業子会社の合併により、利益の出る体質となるとみている。そのうえで今期は、映像コンテンツの海外展開やライツビジネスを推進する予定だ。

ティー・ワイ・オー http://group.tyo.jp/