電通の海外共同製作アニメ 2012年春から世界放映へ

 電通エンタテインメントUSAが米国企業と共同製作するテレビアニメシリーズ『モンスーノ:Monsuno』が、2012年春より世界に向けて放映を開始する。共同製作に参加する電通エンタテイメントUSA、米国玩具会社ジャックス・パシフィック(JAKKS Pacific)、そして米国番組会社大手フリーマントルメディア(FremantleMedia Enterprises :FMD)が発表した。
 世界最大規模の子どもチャンネルネットワークを持つニコロデオンが全世界地域での放映権を獲得、2012年春より米国のアニメーション専門チャンネル ニックトゥーンと一部の英語圏で放映をスタートする。その後は、ラテンアメリカ、ヨーロッパ主要国、東ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、東南アジア、アフリカ、ロシアでの放映を予定する。番組は当初は2011年にも放送開始とされていたが、ニコロデオンという大きなパートナーを得ることで2012年から世界規模での放映が目指される。
 
 『モンスーノ』はパシフィック・アニメーション・パートナーズ(Pacific Animation Partners LLC)が製作する30分全52話のテレビアニーション番組である。パシフィック・アニメーション・パートナーズは、電通エンタテインメントUSA、ジャックス・パシフィック、FMDのほか、米国カードゲーム会社ザ・トップス・カンパニー(The Topps Company, Inc)が参加するジョイントベンチャーである。
 ストーリーは、「モンスーノ」のパワーを中心に、地球を滅ぼそうとする悪の軍団と少年たちが戦いを繰り広げるというもの。6歳から11歳の子供をターゲットにしたアクションアドベンチャーだ。

 作品は日本のアニメスタイル、玩具ビジネススタイルを取り込んだ企画としてかねてより注目されていた。『ポケットモンスター』や『遊戯王』、『爆丸』などと同様、テレビアニメーションとバトルを軸とした玩具展開が目指されている。
 実際に番組制作にあたっては、北米第4位の玩具会社ジャックス・パシフィックが深く関わる。同社は『モンスーノ』の原作を開発し、玩具のマスターライセンサーとして玩具ラインも展開する。これまではオリジナルコンテンツのほとんどなかったジャックス・パシフィックが、大手玩具企業マテルやハズブロ、『爆丸』で成功するスピンマスターに対抗し打ってでることになる。
 また、ザ・トップス・カンパニーは、野球やNFL、WWE、スターウォーズなどを手掛ける米国トレーディングカードの大手である。しかし、対戦型の主力タイトルはない。こちらも『モンスーノ』を大型商品として、この分野で先行するコナミやウィザード・オブ・コーストに対抗する狙いがありそうだ。
 FMDの役割は、アジアを除く全世界での番組販売と作品ブランドのエージェントである。これに電通エンタテインメントUSAが加わることで、世界的なビジネスの枠組みが築かれた。『遊戯王』や『爆丸』の続く人気になるのか、今後のさらなる展開が注目される。

電通エンタテイメントUSA http://dentsuentertainment.com/
JAKKS Pacific http://www.jakks.com/
フリーマントルメディア(FremantleMedia Enterprises) http://www.fremantlemedia.com/
ザ・トップス・カンパニー(The Topps Company, Inc) http://www.topps.com/

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