米国VIZ Media  VIZManga.comでデジタル展開拡大

 米国でアニメ・マンガを手掛けるVIZ Mediaが、デジタルデバイスの取り組みを拡大する。VIZ Mediaは、7月22日夜にサンディエゴ市内で行われた創立25周年パーティーで、新たな電子書籍のプラットフォーム「VIZManga.com」を発表した。これは、21日から同市のコンベンションセンターで行われたコミコン(コミコン・インターナショナル)の開催に合わせたものでもある。
 コミコンでは会場の出展ブース、パネルイベントでも、同社の積極的な電子書籍への展開が窺われた。VIZManga.comはそれを象徴する動きとなった。

 VIZManga.comは、同社の扱う電子マンガを統合的に販売するサイトである。既に『NARUTO-ナルト-』、『Bleach』、『青の祓魔師』、『バクマン。』、『桜蘭高校ホスト部』など現地の人気40タイトル、300巻以上をラインナップする。VIZ MediaはこれまでにiPad、iPhone、iPod touchで利用出来るVIZ Manga Appsも展開してきたが、VIZManga.comが加わることで、主要なデジタルデバイスで同社のマンガが読めるようになった。
 VIZManga.comの特徴は、一回登録を行うことでPC、アンドロイド端末、iOS端末などのデバイスをクロスオーバーして閲覧が可能なことである。デバイスごとに購入する必要はなく、ユーザーはその時々の環境に応じた楽しみ方が出来る。利便性と画像の美しさで、インターネット上の違法なマンガ流通に対抗する。

発表の様子

 各作品は、1巻4.99ドルが標準価格となっている。単行本の定価より、およそ2割程度安い。一方で、サイトでは各作の第1章を無料で閲覧出来るほか、7月31日までは第1巻をさらに4割引きで販売、新規ユーザーの開拓を進める。大幅なディスカウントでなく、デジタルデバイスでより便利に読めること、より手軽に購入出来ることが目指されている。
 VIZ Mediaは北米の日本マンガの最大手として、市場占有率も高い。しかし、先週には米国の日本マンガ流通で最大のシェアを誇っていた米国書籍販売チェーンのBordersが清算され、完全撤退するなど、市場の環境は厳しい。いち早くデジタル分野を強化することで、生き残りを図る。

VIZ Media  http://www.viz.com/
VIZManga.com  http://www.vizmanga.com/