松竹 震災影響と演劇不調で第1四半期赤字に

 7月15日、大手映画会社の一角である松竹が、平成24年2月期の第1四半期決算を発表した。連結売上高は、前年同期比27.3%減の1712億2800万円となった。また、営業損失は5億3100万円、経常損失は9億5900万円、4半期純損失が28億6200万円と厳しいスタートとなった。
 これは3月11日に起きた東日本大震災の影響で映画興行の一時休業や演劇公演中止、さらに特別損失の計上があったことが一部影響した。さらに演劇事業での団体客の減少などが響いた。

 映画事業の売上げは105億3500万円(前年同期比12.9%減)、営業利益は前年同期の1億7000万円の損失から1億1700万円の利益に転じた。ヒット作は『八日目の蝉』、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』、『毎日かあさん』などである。松竹は震災の影響はあったが、最小化に務めたとしている。 
 一方、演劇事業は厳しかった、話題作、ヒット作はあったものの、東日本大震災の影響で公演中止や体の客が減少した。売上高は38億5600万円(前年同期比44.7%減)、営業損益は9億1600万円の損失に転じた。不動産事業も前年は短期的な収益があった反動で、売上げ、利益とも大きく落とした。
 また、全体の利益面では、期中にグループ全体で25億5400万円の特別損失を計上したことが最終損失を拡大した。このうち7億5400万円は、東日本大震災による損失発生である。また、12億4000万円は投資有価証券の評価損となる。
 
 その他事業では、劇場内のプログラム、キャラクター商品の好調だった作品として『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』と並び、『機動戦士ガンダムUC episode 3』を挙げている。『機動戦士ガンダムUC』は劇場数7館、2週間限定の上映と極めて限られた興行であったが、劇場を利用した上映が関連商品の売上げに大きく貢献していることが分かる。
 通期でもアニメ映画の動向は注目だ。今期は『機動戦士ガンダムUC』シリーズ以外に、『劇場版 戦国BASARA −The Last Party−』、『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』、『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』、『映画 けいおん!』と特にコアターゲットに向けた作品を大幅に増やしているからだ。

松竹 http://www.shochiku.co.jp/