Open‐Postの挑戦 日本動画協会 清水義裕氏に聞く

■ 目指しているのはWin-Winの関係

AA
先程もありましたが現在コミケのように表現する場は、幾つかあります。そうしたなかでオープンポストに投稿するメリットは何になりますか。

清水
ここであれば違法でなく手塚の作品を使えるということです。堂々と人に見てもらえます。いまのところコピーは出来ないけれど、そこで多くの人に観てもらって評価してもらえますというのは大きいはずです。

AA
確かにニ次創作は、グレーゾーンで存在しますね。全く問題ないと判ればやり易いですね。

清水
それとこれは日本動画協会が運営しているので、動画協会の人も観ています。この人は作画能力があるとか、そこからプロの仕事が舞い込むチャンスもあるかもしれない。
そういうところを期待してもらって多くの人に参加してもらって、多くの人に観てもらいたい。

AA
自分たちだけでやるよりも人に観て貰う機会が増えるということですね。

清水
そうなることを期待していますけれどね。

AA
実際に投稿する手続きは簡単なものですか?

清水
ネットでやるのは簡単ですし、それが出来ない人でも原稿を送っていただければこちらでやりますというサービスも行っています。ネットでは、メールを送るぐらい簡単ですね。

AA
作品があれば誰でも出来るという感じですね。
先程、いいものはプロデューサーが見ているという話がありましたが、プロ化とか商品化というのは考えていらっしゃいますか。

清水
当然考えています。それは我々自身が考えるのでなく、このサイトを見ているメーカーとか企画会社に判断してもらうことです。
例えばひとつの投稿に対してアパレルメーカーがTシャツにしたいというのであれば、我々は喜んで受けます。
そして、当然のことですが投稿してくれた人、新しいデザインを作ってくれた人に、ビジネス的な恩恵がいくようなシステムを考えたいと思います。そうしたことが起こりうるのがオープンポストです。

AA
それでは新人の発掘とか育成はかなり意識されている。

清水
それは意識していますね。こうしたなかでたとえ一人でも本当に優秀な人材が生れてきて業界を引っ張ることになれば、漫画界でもアニメ界でも素晴らしいことです。
そのためにも才能もエネルギーもある人が、作品を投げ込んでくれればうれしいですね。

AA
そうするとこのオープンポストはWIN―WINの関係と考えていいわけですね。

清水
今後は、サイトで、手塚プロの過去のキャラ設定や背景設定がみられるようにしたり、ライセンサーがライセンシーに渡すスタイルガイドをただで公開する試みも考えています。
投稿を中心に様々なライセンスの試みが展開するはずです。是非期待して欲しいですね。

AA
それでは、いま以上に楽しい面白いサイトになりそうですね。今後の展開を楽しみさせていただきます。今日はお忙しい中ありがとうございました。