東宝第1四半期減収減益 映画事業など前年下回る

 7月11日、東宝は平成24年2月期の第1四半期の決算発表を行った。連結売上高は469億3700万円(前年同期6.2%減)、営業利益は57億2900万円(同5.4%減)、経常利益は57億8000万円(同5.3%減)、四半期純利益は9億円(同67.8%減)といずれも前年同期を下回り、減収減益となった。
 主力の映画事業で、興行収入が2桁の減少となったほか、製作・配給部門も売上げが減少したことなどが影響した。

 その映画事業は全体の営業収入が287億7200万円(前年同期比9.9%減)、営業利益は35億2300万円(同3.5%)だった。うち、製作・配給部門などの映画営業事業の収入が86億9200万円(同8.1%減)、利益が19億3800万円(同11.4%減)である。
 また、映画興行事業は営業収入135億400万円(同14.8%減)、営業利益は5億5900万円(同55.7%減)である。『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』や『塔の上のラプンツェル』などのヒット作はあったが、映画館来場者数が842万2000人と前年比で13.6%減となったのが響いた。これは期中に東日本大震災が起きたことから営業停止があったことなども影響している。

 このほか演劇事業の営業収入は32億5000万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は1億4600万円(同13.7%減)。不動産事業は、営業収入146億2500万円(同1.4%減)、営業利益は29億6700万円(同6.1%減)である。
 また、東宝は四半期決算発表と同日に事業費232億円の新宿東宝ビルの建設計画を明らかにしている。完成は平成27年、当面の事業投資は続くが、完成後は9階以上31階までの高層部分を藤田観光にホテルとして賃借する。このためこれが新たな不動産事業として安定収入をもたらすとみられる。

東宝 http://www.toho.co.jp/