アニメ製作IGポート業績予想上方修正最終益3億1700万円

 アニメ製作・マンガ出版などのIGポートは、7月5日に平成23年5月期通期連結業績予想を大幅に上方修正した。売上高は従来予想の51億2700万円から52億8200万円に引き上げられた。
 また営業利益は2700万円から1億2400万円に、経常利益は4600万円から1億5000万円に、そして当期純利益は9500万円から3億1700万円にそれぞれ変更される。
 
 売上高は前年の59億8900万円から約12%減少となる。しかし、利益面の改善が顕著となった。前年は営業損失2億6200万円、経常損失2億5400万円といずれも赤字であったが、これが黒字に浮上する。とりわけ前期は5億3800万円だった最終損失が、3億1700万円の利益になり、回復率の高さが際立った。

 業績の修正についてIGポートは、売上高については映像制作事業で受注と納品が前回予想を若干上回ったとしている。
 営業利益、経常利益では、役員報酬と給与などの減額、経営の効率化が理由とする。映像制作でコストとスケジュール管理を徹底した。また、事業所を自社ビルに集約したことも効率化につながった。
 さらに当期純利益では、これらに加えて子会社ジーベックにおいて発生していた未回収の売掛債権を回収したこと、補助金収入の特別利益が加わったことが利益化につながった。

 IGポートは、グループ会社のプロダクション I.Gやジーベックを通じて、アニメ製作・制作を手掛ける。国内を代表するアニメ製作会社である。
 アニメ製作会社では、東映アニメーションが前期に過去最高の売上高を実現、トムス・エンタテインメントの前期業績も堅調だった。IGポートの黒字化は、過去数年厳しいとされてきたアニメ業界の環境の中で、各社がそれに合わせた新たなビジネス体制を構築しつつあることを示していそうだ。

IGポート http://www.igport.co.jp/