2010年国内玩具市場6699億円3.5%増 男児向け好調

 社団法人日本玩具協会の調査によれば、2010年度(2010年4月1日から2011年3月31日)の国内玩具市場規模は6698億9400万円であった。前年比で3.5%増となる。国内玩具市場は2007年から2009年まで3年連続で減少していた。しかし、2009年の下げ率は0.9%減で、下げ止まりが指摘されたが、本年の反転でこのトレンドを確かなものとした。
 特に注目されるのが、日本玩具協会がコア市場として重要視するゲーム、カードゲーム・トレーディングゲーム、ジクソーパズル、ハイテク系トレンドトイ、男児キャラクター、男児玩具、女児玩具、ぬいぐるみ、知育・教育、季節商品の主要10分野の合算である。この合算は4083億3400万円と前年比4.5%となる。主要10分野は2007年より4年連続で増加しており、日本玩具協会は2008年のリーマンショク以降の厳しい状況のなかで玩具業界の底堅さを示せたとしている。

 玩具関連分野でも、過去数年間弱含んでいた玩菓(食玩)、カプセル玩具が堅調だった。玩菓(食玩)は477億円で前年比2.8%増、カプセル玩具は4%増の259億円である。玩具業界全体で、やや明るさの見えた1年と言えそうだ。これらを合わせた広義の玩具市場は7435億円となる。
 さらに現在は玩具市場に分類されていない約5000億円とされる2010年のコンピューターゲームのハード機とソフト市場を加えるとその金額は1兆2000億円を越える。国内には巨大な玩具関連市場が広がっているといえるだろう。

 2010年に好調だったのは、男児向けである。男児キャラクターは、一昨年の『メタルファイトベイブレード』のヒットに続き、昨年は『仮面ライダーオーズ』が市場を牽引した。2009年の29.5%増に続き、2010年も5.8%増の579億1700億円である。トミカ、プラレールが好調だった男児玩具も12%増の381億1700万円で、両者を合わせると960億円となる。 
 一方、女児玩具で好調だったのは『リカちゃん』と『ハートキャッチプリキュア』だが、こちらは386億4400万円と前年比1.9%にとどまった。知育・教育玩具も堅調で、1396億6900万円、前年比2.2%増である。
 近年、その市場成長が続く、カードゲーム・トレーディングゲームの拡大も依然続いている。前年比4%増で822億1200万円、800億円の大台を突破した。日本玩具協会は、2010年は『バトルスピリット』の成長と『ヴァンガード』の新規参入が市場を牽引したとする。

 2011年度は東日本大震災などもあったなか、こうしたトレンドを維持、拡大できるかが鍵になりそうだ。また、国内市場だけでなく海外市場も重要性が増しそうだ。
 2011年度はタカラトミーによる米国の玩具会社RC2の買収もあり、ライバルのバンダイも新たな海外戦略が迫られるからだ。中堅のセガトイズも売上げの海外依存を強めている。少子化のトレンドが続く以上、今後も海外は業界の大きなテーマとなるはずだ。

社団法人日本玩具協会 http://www.toys.or.jp/