知的財産推進計画2011決定 クールジャパン推進目指す

 6月3日、総理大臣官邸で知的財産戦略本部会合が開催された。国の知的財産分野の政策指針となる「知的財産推進計画2011」が決定した。知的財産戦略本部は、知的財産分野の保護、活用の施策を策定し、計画的に推進することで日本の国際競争力強化を目指す。
 今回決定した推進計画は、昨年秋よりコンテンツ強化専門調査会と知的財産による競争力強化・国際標準化専門調査会のふたつを中心に議論されたものをとりまとめた。今後は、計画に沿った政策の執行が期待される。
 
 知的財産戦略本部の本部長を務める菅直人首相は、会合において知的財産推進計画2011のために議論された国際標準化、クールジャパン推進は戦略として重要と述べた。
 また、東日本大震災でクールジャパンブランドが棄損されたところもあるが、一方で震災後の日本人勇気と秩序のある行動自体が共鳴されている。これは広い意味でのクールジャパンではないかとした。そのうえで、今回の推進計画を実現するために努力することを表明した。

 「知的財産推進計画2011」には、アニメやマンガ、ゲーム、映画、音楽などのコンテンツ関連分野に関する施策も多く盛り込まれている。なかでも大きく取り上げられているのが、コンテンツのデジタル化である。マンガ、アニメ、映画、図書のデジタル・アーカイブ化とその活用やネットワーク化の基盤整備などを指摘する。
 インターネット上の著作権侵害行為対策の必要性も引き続き取り上げられている。グローバルな著作権侵害への対応強化を目指す。さらに映像コンテンツ製作の強化、国際共同製作への支援、国際見本市の活用なども掲げられている。

 一方で、これまでの推進計画に較べてコンテンツ強化専門調査会の取り扱う領域の拡大が目立っている。クールジャパンの言葉を掲げることで、所謂コンテンツだけでなく、ファッションや地方産品、日本食、伝統文化、デザインなども推進する。さらに日本の生活スタイルまでに言及する。
 これらを総合的に発信するための在り方が提言されている。個別産業の強化に加えて、各領域を横断的に進める政策が求められているようだ。

知的財産戦略本部 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/index.html