セガサミーHD増収増益 アニメ事業は12.4%増109億円

 大手エンタテインメント企業セガサミーは、5月13日に平成23年3月期通期決算発表を行った。「ぱちんこCR北斗の拳」シリーズ、「パチスロ蒼天の拳」、「新鬼武者」などのヒットのあった遊技機事業が好調で全体を牽引、増収増益となった。
 売上高は3967億円(前期比3.1%増)、営業利益687億5000万円(同87.3%増)、経常利益681億2300万円(同89.6%増)、当期純利益415億1000万円(同104.8%増)である。製品補償関連費用、減損損失、子会社整理損などで特別損失143億6100万円を計上したが、経常利益の伸びや特別利益37億500万円の計上もあり好調な数字を残した。

 好調だった遊技機事業は、売上高は2122億9300万円(前期比32.1%増)と全体の53%を占める。営業利益は642億8400万円(同117.9%増)である。パチンコの販売台数は4.7%減だが、パチスロが85.5%増と大きく伸びた。
 アミューズメント機器事業は、『ボーダーブレイク』と『初音ミク Project DIVA Arcade』の配分収益が好調だった。売上高は503億1900万円(同5.0%増)、営業利益73億1700万円(同3.1%増)だった。アミューズメント施設事業はセガブランドの店舗が中心で、売上高は457億2100万円(前期比16.6%減)と減少したものの、営業利益3億4200万円と4期ぶりの黒字転換を実現した。

 一方、家庭用ゲームソフト、玩具、アニメから構成されるコンシュマー事業は苦戦した。売上高は895億5000万円(同26.5%減)となったほか、営業利益は19億6900万円と前期比で68.9%の減少だった。
 とりわけ家庭用ゲームソフトが厳しかった。欧米で人気を呼んだ『Sonic Colors』が販売数218万本、『IRON MAN 2』が販売数154万本とヒットした。しかし、国内外の販売総数は1871万本と前期の2675万本から30%の減少となった。

 セガサミーHDアニメ事業子会社のトムス・エンタテインメントは、2010年12月に完全子会社化され上場廃止となっている。このため23年3月期より個別の決算は公表されていない。しかし、その一端は、事業ごとの業績から理解出来る。
 セガサミーによれば、コンシュマー事業アニメーション部門の売上高は、109億円前年比の12.4%増である。これはトムス・エンタテインメントの売上げからアミューズメント施設運営事業を除いた部分にあたるとみられる。営業利益は明らかではないが、劇場映画『名探偵コナン』のヒットによる配分収入、『爆丸』のロイヤリティ収入が堅調としている。前年に続き同社の業績が堅調に推移したことが窺われる。平成24年3月期には、さらに5.5%多い売上高115億円を目指す。

 一方、同様に2010年12月にやはり完全子会社化、上場廃止となったセガトイズの事業にあたる玩具部門は通期売上高120億円だった。こちらは前期比29.8%で、売上面では苦戦した様だ。『爆丸』と『アンパンマンシリーズ』の販売が堅調だったとしている。今期は売上高145億円20.8%増を計画する。

セガサミーホールディングス http://www.segasammy.co.jp/