マーベラス、AQI本年10月1日合併 多角的エンタメ企業に

 ゲームからアニメ、音楽、アミューズメントマシンまで、多彩な事業を手がけるエンタテイメント企業が本年10月1日に誕生する。ゲーム・音楽・映像事業のマーベラス・エンタテーイメントとゲーム開発などのAQインタラクティブ(AQI)、そしてモバイルコンテンツ事業のライブウェアは2011年10月1日付で合併を目指すことを発表した。各社の定時株主総会の承認を受けたうえで実施する。
 合併後はマーベラスを存続会社として、AQI 7株、ライブウェア6.2株をそれぞれマーベラス1株と株式交換する。AQIは2011年9月28日付けで上場を廃止となる予定だ。

  マーベラスは1997年に設立、世界累計1000万本を突破する「牧場物語」シリーズを代表作とするゲーム事業、さらにアニメの映像・音楽ソフト事業も手がける。「プリキュア」シリーズや『家庭教師ヒットマン REBORN!』などの人気作品がある。
 アニメ制作子会社アートランドのプロダクション部門は2010年12月1日付けで切り離したが、アニメ製作にも積極的だ。最新作は『猫神やおよろず』、『星空へ架かる橋』、『俺たちに翼はない』などの製作に参加する。そして、マンガ・アニメを原作としたミュージカル、特に「ミュージカル『テニスの王子様』」は同社独自の事業部門となっている。

 一方、AQIは、家庭用ゲーム事業では、PlayStation3、Xbox360などのハイエンドマシン向けゲームソフトの受託開発でクオリティの高い実績を持つ。自社開発ソフトは近年大幅に縮小したが、キッズアミューズメントマシン「ポケモンバトリオ」やPCで楽しめるブラウザゲーム「ブラウザ三国志」など、会社の規模は必ずしも大きくないが事業領域は広い。
 ライブウェアはモバイルコンテンツ開発会社で、現在はモバイルSNS向けのゲームで成長している。スマートフォン向けのゲームビジネスにも取り組む。

 3社の合併で、ゲーム機向けゲームソフト、受託開発、PCゲーム、ソーシャルゲーム、アミューズメントマシンのゲーム分野、さらにアニメ製作、映像・音楽パッケージ、イベント事業と幅広い分野をカバーする企業が誕生する。
 マーベラスとAQIの両社は、近年、業績面では苦戦し、赤字決算が続いていた。しかし、2011年3月期は、いずれも黒字となっている。経営安定化の機を捉え、合併で企業体力をつけ反転にはずみをつける狙いとみられる。2011年3月期の売上高はマーベラスが69億6500万円、AQIが72億3900万円、これにライブウェアも加えると売上高は150億円に近づく。

マーベラス・エンタテーイメント http://www.mmv.co.jp/
AQインタラクティブ http://www.aqi.co.jp/
ライブウェア http://www.liveware.net/