IMJ エンタメ部門をCCCに譲渡 「のぼうの城」など制作

 5月9日、インターネット・モバイル事業、エンタテイメント事業を手がけるアイ・エム・ジェイ(IMJ)は、エンタテイメント事業部門子会社IMJエンタテインメントの持株の大半をカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に譲渡することを明らかにした。IMJは現在、IMJエンタテインメントの株式の87.65%を保有するが、5月31日付けでこのうち73.66%分を1億5300万円で譲渡する。
 IMJエンタテインメントは、2003年にIMJのエンタテイメント部門として分社化で設立された。映画や映像の企画・製作・配給などを行っている。
 しかし、IMJはエンタテイメントと同社の中核事業であるデジタル関連分野とのシナジー効果が見出せないとして、事業譲渡を決定した。今後はデジタルマーケティング事業へ注力する。一方、CCCはTSUTAYAでの映像・音楽ソフトのレンタルをはじめ、グループ全体で、エンタテイメントの流通を手がける。事業領域が重なるIMJエンタテインメントの買収で、コンツンツ事業の強化を目指すことになりそうだ。

 IMJは、スマートフォン向けのアプリケーション開発、ソーシャルゲーム開発などネット事業が好調であるとしている。5月9日に発表された平成23年3月期決算でも連結売上高は7.3%増の167億6100万円、営業利益、経常利益となっている。
 しかし、IMJエンタテインメントは、売上高18.7%減の14億2700万円、営業損失7400万円、経常損失7300万円だった。さらに5月6日には、IMJはモバイルコンテンツ事業(IMJモバイル)、エンタテイメント事業(IMJエンタテインメント)の業績悪化を理由に株式減損損失 7700万円を計上していた。3月25日には、IMJモバイルのモバイルアフィリエイト広告事業をアドウェイズに譲渡している。より成長性の高い事業に経営資源を集中させる。

 IMJエンタテイメントは、実写映画を中心に事業を手がけるが、個性を打ち出した作品やマンガ原作映画なども多い。『黄泉がえり』や『イン・ザ・プール』、『メゾン・ド・ヒミコ』、『NANA』、『ダイブ!!』、『ソラニン』などの話題作、オタクの世界を描いた『恋の門』などの製作に参加する。2012年秋公開、犬童一心、樋口真嗣両監督による大型時代映画『のぼうの城』の制作を行っていた。

アイ・エム・ジェイ(IMJ) http://www.imjp.co.jp/
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC) http://www.ccc.co.jp/