韓国のコンテンツ市場 JETRO最新レポートリリース

 日本貿易振興機構(JETRO)は、各国のコンテンツ市場の現況を調査する最新レポート「韓国におけるコンテンツ市場の実態(2011年3月)」をリリースした。このレポートはコンテンツ産業の輸出促進を支援する目的で行われているものでJETROがまとめている。主にコンテンツ分野別の市場規模、構造、主要企業などを紹介するものだ。
 今回は5000万人の人口を持つ、韓国の映画、テレビ番組、アニメーション、マンガ、音楽、ゲームの各市場を調査、分析する。JETROのレポートはこれまでに多くリリースされているが、韓国コンテンツ市場全体をレポートするのは、2007年3月以来、4年振りとなる。韓国経済は2000年代も一貫して成長しており、日本から地理的に近く、ボリュームのある市場にもう一度、目を向けるものだ。

 レポートは全体でおよそ60ページ余り、市場概況に加えて、JETROの得意とする業界関連企業の一覧などビジネス情報が豊富に掲載されている。特に今回は映画、テレビ番組、アニメーションなどの映像関連分野の充実が目を惹く。
 一方で、マンガを初めとする出版関連分野の情報はやや薄い。また、音楽やゲームも基礎情報が中心となっている。海外でも勢いを増している韓国の映像産業に狙いを定めた内容だ。映像関連の製作・制作、流通業者にとってはかなり貴重な資料になるだろう。

 アニメーションについても、地上波テレビに加えて、アニメーション専門チャンネル、さらに制作や映画などの状況が理解出来る。また、同国のアニメーション制作、市場が確実に成長していることも資料から理解出来る。
 一方で、アニメ制作では2006年から2008年でも全体の半分近くを受託制作が占めていることなど、韓国が日本とは異なる独自の産業構造を持っていることが分かり興味深い。日本と韓国のアニメーションビジネスの相違を考えるうえでも興味深いレポートだ。

日本貿易振興機構(JETRO)
http://www.jetro.go.jp/
韓国におけるコンテンツ市場の実態(2011年3月)
http://www.jetro.go.jp/industry/contents/reports/07000595