JETRO 米国コンテンツ市場レポート2年ぶりにリリース

 日本貿易振興機構(JETRO)は、4月13日に「米国におけるコンテンツ市場の実態(2010-2011)」(2011年3月)」をジェトロのサイトにてリリースした。調査レポートは、ジェトロが継続的に行う海外各国・地域のコンテンツ産業、日本コンテンツの市場動向をまとめたものである。
 2010年よりコンテンツ分野の調査を強化しており、今年に入り既に英国、マレーシア、中国のアミューズメント市場の各調査がをまとめ、発表している。米国・北米に関する総合的な調査・レポートは2009年3月以来2年ぶりとなる。

 本レポートでは、日本のコンテンツ産業の中でも注目されることが多い映画、テレビ番組、アニメ、マンガ、ゲームの5分野にフォーカスしている。米国が世界の映画ビジネスの中心地ということもあり、映像分野に特に力が入れられている。産業動向として各領域の市場データを豊富に取り揃え、販売ルートや業界構造などに触れ、新規に海外ビジネスを考える際に参考になるだろう。
 ジェトロによる北米のコンテンツ市場のレポートは2003年より定期的にまとめられているが、その内容はビジネス環境や市場のニーズによって変化している。今回の2010-2011年版も、近年のトレンドを反映し映画、テレビ番組の動画配信、マンガの電子出版といったデジタル分野の取り扱いが増している。また、益々注目を浴びる日本作品のリメイク・翻案(アダプテーション)権の販売ビジネス、テレビ番組のフォーマット販売の情報提供にもページを割く。

 アニメについても興味深い数字が紹介されている。例えば、Wowmax Mediaの作成資料として、2010年の米国の映像パッケージの市場を2億ドルと試算し、5年前2005年の46%減とする。また、2002年のそれは4億1500万ドルだったとしている。
 さらにあまり公表されることの少ないアニメDVD販売の年間トップ10タイトルも興味深い。2009年のトップ3、1位「バイオハザード:ディジェネレーション」、2位「ファイナルファンタジーⅦアドベントチルドレンBD」、3位「アフロサムライ:リザレクション」といった事実は、米国で受ける日本アニメについて示唆を投げかえる。
 総ページ数は70ページあまり、読むのに時間を取るがその価値は十分ある。

日本貿易振興機構(JETRO) http://www.jetro.go.jp/

「米国におけるコンテンツ市場の実態(2010-2011)」(2011年3月)
http://www.jetro.go.jp/world/n_america/us/reports/07000590