マレーシアのマンガ・アニメ・ゲーム市場 JETROが調査

 世界各国のコンテンツ市場の調査を進める日本貿易振興機構(JETRO)が、最新のレポート「マレーシアにおけるコンテンツ市場(2011年3月)」をリリースした。80ページを超えるかなりの集めのレポートは、日本のマンガ、アニメ、ゲームの3分野に絞っており、それぞれの領域でかなり読み応えのあるものとなっている。
 JETROのコンテンツ関連分野の調査は様々な地域をカバーしているが、それでも中心はヨーロッパ、米国、中国の3地域の比重が大きい。日本コンテンツの地域がとりわけ高いとされる東南アジア地域のレポートは数が少なく、JETRO以外ではほとんど皆無と言える。それだけに今回の調査内容はマレーシアだけでなく、東南アジアの市場を理解するうえでも貴重なものとなる。
 数が少ないだけでなく、「マレーシアにおけるコンテンツ市場」はその内容も充実している。また、今回はこれまでのレポートになく、写真や図、イラストレーションが盛り込まれた。ビジネスの調査資料であると同時に、現地の文化事情、消費者の様子を知るのにも最適だ。

 内容はアニメ、ゲームに特に詳しく、売れ筋動向や現地のビジネス関係者、消費者へのインタビューが充実している。アニメでは放映作品リスト、放映局、放映事情がかなり役に立ちそうだ。
 また、調査結果からは他地域と較べても、マレーシアでは日本のアニメ、マンガが大きな支持を受けていることが分かる。マンガ・コミックス市場のほとんど日本産であること、テレビアニメーションの放映では米国製と日本製が他国を引き離している。
 こうした人気にも関わらず、世界コンテンツ市場のなかでマレーシアが多く語られていないのは、人口2700万人という人口、そしてGNPが必ずしも大きくないという事情もありそうだ。また、マンガ購買は海外からの輸入も多く、海賊版も少なくないとし、必ずしも市場全体が見えないことも理由かもしれない。今回、こうして調査されることで、現地の様子が明らかになったことで今後の新たな方向性も生まれるかもしれない。

 JETROでは「マレーシアにおけるコンテンツ市場(2011年3月)」のほか、3月から4月にかけて現在、中国のアミューズメントゲーム機の市場を調査した「中国のアミューズメント市場調査(2011年3月)」、インターネット市場を追った「中国コンテンツビジネスレポート 2010年度(5)(2011年3月)」、「中国における日本製コンテンツ放送・上映・発売状況等データ(2010年第2四半期)(2011年3月)」をリリースしている。

日本貿易振興機構(JETRO)
http://www.jetro.go.jp/

マレーシアにおけるコンテンツ市場(2011年3月)」
http://www.jetro.go.jp/industry/contents/reports/07000581
「中国のアミューズメント市場調査(2011年3月)」
http://www.jetro.go.jp/industry/contents/reports/07000533