米国ナバレ 日本アニメ子会社ファニメーションを売却

 米国のエンタテイメント流通ナバレ(Navarre Corporation)は、4月4日に子会社のファニメーション(FUNimation Entertainment)を投資グループに2400万ドルで売却することを明らかにした。ファニメーションは日本アニメを中心に映画など日本のエンタテイメントコンテンツに特化した企業で、DVDやBlu-ray Discの発売のほか、作品・キャラクターの管理、配給も手掛ける。
 米国の日本アニメの映像パッケージ市場では、他社を引き離したトップである。「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「鋼の錬金術師」などの大型タイトルのほか、現在は「サマーウォーズ」、「東のエデン」などのタイトルを展開している。
 ファニメーションを買収する投資グループはファニメーション買収のために新たに設立されたもの。現在ファニメーション社長のゲン・フクナガ氏も少数株主として加わる。また、ナバレはファニメーションの米国での流通を独占的に扱う契約を結び、今後も引き続き日本アニメの流通を手掛ける。

 ナバレは一昨年に、ファニメーションを除くDVD・BDの発売事業から事実上撤退していた。コンピューターソフトやIT備品の流通・販売により集中する方針を明らかにしていた。そのため映像ソフト発売は中核事業から外れるとし、昨年来ファニメーションの売却を探っていた。今回の決定は、こうした規定路線に沿ったものだ。
 また、これまでにファニメーションの買収には複数の企業・グループが関心を持った。しかし、条件が折り合わないとして取引に至らなかったが、今回の投資グループへの買収で最終的な結論に至ったかたちだ。

 ファニメーションは1994年にフクナガ氏らによって、日本アニメ専門の会社として設立された。日本アニメ関連の有力企業として、業界に広く知られている。
 その後、2005年におよそ1億ドル現金と株式割り当てでナバレに買収され、グループ企業となっていた。買収から5年あまりで、再びナバレの手から離れる。