セルシス公募増資 3.5億円規模 ソフト開発費に充当

 クリエイター向けのソフト開発のセルシスは、2011年4月に株式公募増資と売り出しを行うことを発表した。同社はモバイル向けのビューアーソフト、マンガ制作ソフト、アニメ制作ソフトなどで、知られた会社だ。年間売上高は必ずしも大きくないが、ビューアーソフト、マンガ制作ソフトでは大きなシェアを持っている。特定分野で大きな影響を持つタイプの企業である。
 公募増資による調達資金は、携帯端末向けオーサリングソフト「BS BookStudio」、マンガ制作ソフト「ComicStudio」の開発、映像クリエイター向けのポータルサイト「CLIP」の開発資金に充当する。開発投資の強化で、ライバル企業に打ち克つことを目指す。

 公募株式数は2500株、最大で3000株を全て新規に発行する。4月4日から6日の間に発行条件を決定する。調達金額は最大で3億6000万円近くとなる。幹事証券はいちよし証券、SBI証券が担当する。
 また、これとは別に同社の筆頭株主である川上陽介氏が2000株の売り出しを行う。川上氏は同社の創業者で、現在は顧問を務めている。売り出しにより同氏の持株比率は、14.14%から7.03%に減少、筆頭株主から第2位の株主へと後退する。
 川上氏は2010年1月に取締役会長を退任、12月には取締役も退任している。川上氏の保有株式のおよそ半分の売却で、同社の経営も変わって行きそうだ。

セルシス http://www.celsys.co.jp/