タカラトミーが大幅な機構改革 世界市場目指す

 タカラトミーは4月1日付で、組織機構の大幅な改革を行う。機構改革は主に海外事業を視野に入れたもので、同社の海外戦略重視が明確に表れている。
 なかでも注目されるのは、グローバル戦略本部の新設である。同本部はグローバル戦略カテゴリー、グローバルコンテンツの企画開発とビジネスプラン策定を行う。海外事業を担う中核との位置づけだ。

 さらに複数の本部を再編する。これまでの管理本部は、さらにグローバル強化のための管理・サポート機能を持たせ、連結管理本部となる。
 海外のなかでもアジア展開重視も明確だ。中国を除くアジア各国の営業機能は国内営業本部と統合、国内・アジア営業本部として一体的に動く。一方、中国事業はアジア事業本部に残り、事業統括部のもと中国戦略本部に改称する。独立した事業本部が、中国に特化して市場攻略にあたる。

 事業統括本部のしたには、中国戦略本部のほか商品カテゴリー別に4つの本部が設けられる。キャラクター事業本部、グローバルボーイズ事業本部、そして新たに設置されたグローバルビークル事業本部、グローバルド―ル・ガールズ事業本部のふたつである。
 グローバルビークル事業本部はタカラトミーの得意とする乗り物玩具(ビークル)を統合する。トミカやプラレール、チョロQ、キガテンなどを対象とする。グローバルド―ル・ガールズ事業本部は、リカちゃんやジェニー、こえだちゃんなど女児玩具が統合された。
 また、これまで本体で行ってきたアミューズメント事業、ライフ事業は、子会社のタカラトミーアーツに移管される。タカラトミーアーツの雑貨、ギフト、プライズ玩具に特化が明白になると同時に、グループ内での重複事業解消を目指す。

 大胆な海外志向の新体制は、3月11日にタカラトミーが米国の玩具会社RC2コーポレーションの買収を発表したことと連動している。RC2 の買収で、タカラトミーのグループ海外売上げはこれまでの年間17%程度から一挙に3割を超える。一気にグローバル化が進む。
 タカラトミーはこの買収をきっかけにさらに海外事業を拡大し、世界でトップ3に入る玩具会社を目指す。今回の再編は、組織面でもそれに合わせた新しい経営体制を築くものだろう。グローバル企業を目指す同社の決意の表れとも言える。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/