大成功のドリームワークスアニメーション株式上場

  10月28日にニューヨーク証券取引所に米国のアニメーション制作会社ドリームワークス・アニメーションSKGが新規公開(IPO)した。公募価格は仮条件の23ドルから25ドルを上回る28ドルで行われたが、28日木曜の上場日には株価は38.6%上昇し38.80ドルで取引きを終了した。取引価格が、公募価格を大きく上回り今回の株式上場は大成功であった。また、ライバル会社ピクサーのこの日の株価は41セント高で80.23ドルにとどまった。

 今回の株式公開でドリームワークスアニメーションの時価総額は、およそ40億ドルになりライバルであるピクサーに迫る規模となった。米国の経済各紙はドリームワークスの経営者に対する信頼感と劇場映画「シュレック」「シャークテイル」の大ヒットを反映した結果と伝えている。しかし、ドリームワークスの興行収入がピクサーに及んでいない点や、映画ビジネスが興行成績に左右されがちな点から今後の株価については慎重な見方が多い。
 劇場アニメの制作・配給に必要な資金は拡大する傾向にあり、ビジネスのリスクは高まっているという。例えば、ドリームワークスは、「シュレック」「シャークテイル」の大ヒットの一方で、2003年には「シンドバット7つの海の伝説」では、約1億9000万ドル(約200億円)の損失を出している。ドリームワークスは、今後の公開予定の作品として「Madagascar」、「Wallace & Gromit」、「Shrek 3」を準備中である。
 
 アニメ制作会社の株式公開については、国内でも11月9日に子会社にゴンゾを持つGDHの東証マザーズ市場への上場が予定されている。ニューヨーク市場での好調なドリームワークスアニメーションの株式公開は、同じ3Dアニメーションを制作する企業であるGDHの株式公開にも少なからぬ影響を与えそうである。