バンナムHD第3Q増収増益 トイ好調、海外苦戦

 エンタテイメント大手のバンダイナムコホールディングスは、2月3日に平成23年3月期第3四半期の決算発表を行った。売上高は2880億3000万円と前年同期で1.8%増となったほか、営業利益は166億1600万円(同253%増)、経常利益は165億7700万円(同235.9%増)、四半期純利益で36億7300万円と前年の大幅な落ち込みから反転した。
 業績を支えたのはトイホビー事業である。ゲーム・映像・音楽のコンテンツ事業、アミューズメント施設事業も黒字だった。一方、海外事業は有力ブランドの失速もあり、伸び悩んだ。

 トイホビー事業は営業利益の8割を生みだした。売上高は1163億円、セグメント利益は135億円6000万円だった。セグメント利益は通期見込みの110億円を現段階で上回った。好調だったのは『仮面ライダー』シリーズや『プリキュア』シリーズ、『たまごっち』で、いずれも昨年の実績を上回った。また、デジタルカードゲームのデータカードダス、特にオンラインゲームと連動する「プロ野球オーナーズリーグ」がヒットとなった。さらに玩具菓子、子供向けのアパレルなども業績が改善した。
 一方で、海外は欧米で『パワーレンジャー』シリーズが苦戦、『BEN10』も前年に及ばず低迷した。『パワーレンジャー』は、海外で新シーズンの強力なプロモーションが始まっており、来期以降に期待することになりそうだ。

 コンテンツ事業は、家庭用ゲームソフト領域と業務用ゲーム領域、映像・音楽領域から構成される。このうちバンダイビジュアルやサンライズなどのアニメ作品が中心となる映像・音楽領域は、収益性が改善した。特に『機動戦士ガンダムUC』のパッケージ販売が好調だった。さらにタイトルの選択と集中が業績に貢献した。
 家庭用ゲームソフトは苦戦した。PSP向けの『GOD EATER BURST(ゴッドイーターバースト)』や『AKB1/48 アイドルと恋したら…』などのヒットはあったが、海外向けの新規タイトルが計画を下回り、全体でもミリオンを達成したのは『鉄拳6』の一タイトルだけだった。売上高は1302億6100万円、セグメント利益は35億5300万円だった。
 アミューズメント施設事業は、売上高は464億8900万円、セグメント利益は14億5400万円だった。既存店売上前年同期比は100.9%と底打ち感がでており、『ウルトラマン』や『たまごっち』などのキャラクター主導の差異化が成功したとしている。

 キャラクターごとでは、第3四半期までに売上高100億円を超えたのが「ガンダム」シリーズ(288億円)、「仮面ライダー」シリーズ(199億円)、「ワンピース」(108億円)、「プリキュア」シリーズ(106億円)の4つである。さらに90億円台の『パワーレンジャー』、『BEN10』も通期では100億円を超える見込みである。
 前年の3倍増を見込む『ワンピース』や、『仮面ライダー』シリーズ、『プリキュア』シリーズの伸びが大きい。通期及び来期の業績も、定番キャラクターの人気動向が左右しそうだ。
国別では欧米での売上減少が大きかった。第3四半期までで売上高が前年比で北米10%減、欧州24%減である。両地域は通期でそれぞれ52億円と12億円の営業損失を見込む。

バンダイナムコホールディングス
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