ファニメーション売却難航で ナバレが引き続き保有も

 米国最大のアニメ企業ファニメーション(FUNimation Entertainment)が引き続きエンタテイメンと流通グループのナバレ(Navarre Corporation)に留まる可能性が出て来た。1月31日に、ナバレが発表した2011年3月期第3四半期決算で明らかにされた。
 ナバレによれば、これまでファニメーションに対する満足出来る条件での買収提案はなく、第3四半期までは売却合意には達しなかった。第4四半期の引き続き売却交渉を続けるが、期末までに合意達しなければ売却自体を取り止める。その場合ファニメーションは、引き続きグループ企業に留まる。

 ファニメーションは北米での日本アニメの映像パッケージやライセンス管理を行なう有力企業である。一方、ナバレはメディアエンタテイメント関連グッズ、PCソフトの流通を主に手がけている。近年は、映像関連ビジネスから離れ、流通に特化する姿勢を強めている。
 そうしたなかナバレは2010年5月に、ファニメーションを非中核企業として売却する方針であると発表した。今年秋には、およそ6社が買収に関心を示しているとしていたが、現時点でいずれのケースも合意に達していないようだ。

 北米における日本アニメ、特に映像パッケージ市場は、厳しい状況にあるとされている。しかし、ファニメーションは安定的に利益を出している。こうしたことからナバレは、ファニメーションを安売りはしない方針とみられる。もし、このままナバレグループに残れば、ファニメーションの当面のビジネス方針は、現在のものをそのまま引き継ぐことになるだろう。
 ナバレの第3四半期まで9ヶ月の売上高は3億6700万ドル前年比で1%の増加となった。また、第3四半期単独では1億4700万ドル(同17%増)だ。また、ファニメーションが含まれるパブリッシング事業セグメントは、第3四半期までで売上高は2400万ドル、営業利益390万ドルといずれも前年比3%増だった。 

ナバレ(Navarre Corporation) http://www.navarre.com/