遊戯王、ポケモンの立役者 A・カーン氏 4キッズCEO辞任

 1月11日、米国のキャラクター企業4キッズ・エンタテインメントは、同社の会長兼CEOのアルフレッド・カーン氏が両職務から辞任することを明らかにした。同氏は過去およそ20年、経営トップとして指揮を執ってきた4キッズから離れる。取締役会は、取締役のマイケル・ゴールドスタイン氏を暫定的会長職に任命し、今後新たなCEOを求める方針だ。ゴードン氏は2003年より同社で主に玩具ライセンスのビジネスに携わってきた。
 4キッズ・エンタテインメントは、自社開発のトレーディングカードゲーム、テレビアニメーション事業の苦戦などで過去数年間、巨額の赤字を出し続ける経営不振に陥っていた。このため同社は企業売却を含む企業の再構築を目指している。今回の決定はこうした経営悪化の責任をとったかたちだ。企業トップの辞任というかたちで新たな体制を目指すことになる。

 4キッズは子ども向けのキャラクター・作品を中心に国際的なライセンス業務を行なっている。なかでも日本のテレビアニメを得意としており、特に「遊戯王」シリーズは同社の経営を支えてきた。また、地上波ネットワークThe CWの土曜日朝に「Toonzai on CW 4Kids」とタイトルした5時間の放映枠を持っており、日本アニメを中心に子ども番組を集中放映している。
 同社が取り扱ってきたブランドには「ポケットモンスター」、「忍者タートルズ」、「キャベツ畑のお人形」などがある。いずれのブランドも世界展開し大きなヒットとなった。しかし、「ポケットモンスター」は2005年の契約満了で、「忍者タートルズ」は2009年のニコロデオンへの売却で現在はライセンスを保有していない。

 アル・カーン氏は、そうした4キッズを体現する人物として知られてきた。1990年代後半に、日本からライセンスを獲得した「遊戯王」シリーズと『ポケットモンスター』のビジネスでの事業急成長に大きな役割を果たした。これらの作品のグローバル展開の立役者のひとりでもある。
 しかし、4キッズは日本アニメを米国の市場向けに大きく改変すること知られており、カーン氏はこれによりしばしばアニメファンや関係者より非難されてきた。そうであっても、カーン氏が90年代から2000年代半ばにかけての北米の日本アニメブームの最も重要なキーパーソンであったことは間違いなく、同氏の4キッズCEO辞任はひとつの時代の終わりを感じさせるものだ。

4キッズ・エンタテインメント(4Kids Entertainment)
http://www.4kidsentertainment.com/