IGポート第2四半期決算 大幅減収も収益は改善

 アニメ製作大手のIGポートは、1月7日に平成23年5月期第2四半期の決算発表を行った。同社はアニメ製作会社のプロダクション I.Gやジーベック、マンガ出版のマッグガーデンなどを統括している持株会社である。
 これらの企業を連結した第2四半期までの売上高は19億3700万円(前年同期比46.2%減)だった。また営業損失は4100万円(前年9000万円損失)、経常損失は2900万円(前年9800万円損失)、当期純利益は3600万円(前年1億1400万円損失)である。売上高の減少は、前年は劇場アニメで大型作品『ホッタラケの島 -遥と魔法の鏡-』があった反動がある。また、テレビアニメ、OVAの制作も前年を下回ったとみられる。

 前年比では売上げ減少となったが、売上げ、利益とも当初予想を大きく上回った。当初業績予想では売上高16億1800万円、営業損失1億2300万円、経常損失1億1800万円、四半期純利益はマイナスの5100万円を見込んでいた。
 売上高が予想を上回ったことについてIGポートは、テレビアニメとゲーム用アニメーションで第3四半期に納品を見込んでいた作品の一部を第2四半期に納品したこと、マンガ単行本の既刊本の重版が増加したためとする。さらに利益面では、役員報酬と人件費の削減効果があった。
 第2四半期決算は予想を上回ったが、通期連結業績予想は変更しない。これは第2四半期までの修正の主な要因が期内の変動のためとしている。通期連結業績予想は売上高51億2700万円、営業利益2700万円、経常利益4600万円、当期純利益9500万円である。
 売上げ、利益が下半期偏重になっているのは、同社の今期のアニメ制作が下半期に集中したことを反映しているためとみられる。また、もともとアニメ製作事業は、下半期の売上げが集中しやすいことも理由にあるだろう。それだけに事業変動も下期のほうが大きくなりがちのため、慎重な見通しを維持したとみられる。

 事業セグメント別では映像制作事業がきつかった。劇場アニメ『ブレイク ブレイド』シリーズ、『ルー=ガルー』、テレビアニメ『戦国BASARA弐』、『もっとTo LOVEる』、『えむえむっ!』などを手掛けたが、売上高は10億1800万円(前年同期比63.0%減)にとどまった。セグメント損失は1億1800万円の赤字だった。
 出版事業は売上高5億6400万円(前年同期比8.9%増)、セグメント損失は2000万円である。『ハートの国のアリス』、『flat』、『あまんちゅ』などが好調な販売となった。また、今期はウェブ、ケータイ向けの作品展開も積極的に進めた。
 一方、版権事業は好調だった。売上高は3億1100万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は1億5000万円(前年同期比134.5%増)である。近年のアニメ関連会社の特徴である制作の停滞、版権事業の堅調さがIGポートにも表れたかたちだ。

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