金融庁 映画などのライツ信託に3度目の業務停止命令

 12月22日、金融庁は名古屋に本社を持つ著作権信託事業会社 ライツ信託株式会社に、2011年1月5日から4月4日までの3ヵ月間の業務一部停止命令を出した。また、業務改善命令を出し、信託の未収金額の確定と解消策の策定、実行、また業務運営の確保と合理的な業務計画の策定などを求めている。金融庁は今回の決定を、信託業務の健全かつ適切な運営を確保するため必要にとしている。
 金融庁がライツ信託に業務の一部停止命令、業務改善命令をだすのは、6月29日、9月29日に続いて3度目になる。しかし、これまでの改善命令が履行されていないと、金融庁は判断した。

 6月の行政処分の際には、信託の権利委託者が権利者であることの確認を十分行っていないこと、ライセンサーがライセンシーの承諾のない口座にサブライセンス料を振り込ませている事例が認められる、ライセンス料の未払が発生しているにもかかわらず早期回収に向けた対応を行っていない、未収ライセンス料の確定が未だに出来ていないことなどが指摘された。また、経営管理体制、法例遵守などの体制にも問題があるとしている。

 ライツ信託は2004年に知的財産分野に特化した信託会社として設立された。映画やコンテンツの証券化、新しい金融スキームの確立を目指している。
 2007年に製作された劇場アニメ『オオカミくんはピアニスト』のコンテンツの管理・活用などを行っている。本作の製作はライツ信託の関連企業ライツエンタテインメント株式会社が行っている。アニメ制作に海外で高い評価を受けるSTUDIO 4℃、映画音楽に著名ピアニスファジル・サイさん、声優にモデル西山茉希さんなど起用した。また、海外の国際映画祭にも積極的に出品された。
 ライツエンタテインメントは2007年3月1日設立、国内外の映像コンテンツの仲介や制作、コーディネイトなどを行う。米国にウェブドラマ『PromQueen』のリメイクや「アヴリル・ラヴィーン」プロデュースの新人アーティストのオーディションなども開催している。

金融庁 http://www.fsa.go.jp/