アニメ産業育成に力を入れる中国

 9月3日の中国人民日報によると中国政府文化部は、漫画、アニメ、ゲーム産業の育成のために新たな専門作業チームを発足させた。中国政府は今後3年から5年の間を漫画、アニメ、ゲーム産業の育成のため戦略的発展のための時期と位置づけ、これら産業のための合理的なビジネスの仕組みを構築する。中国オリジナルの価値や方向性をもった作品を自ら知的財産権をもち、国内市場の主流としたいと考えている。

  中国のアニメ・漫画産業が集中している上海では、今年7月に「上海国際都市アニメ漫画展覧会」開催し10万人を超える来場者を集めている。また、上海ではこれらの産業の振興を目的とした国家動漫遊戯産業振興基地が文化部のもと上海華東師範大学内に設立さている。これは、中国では初の国家機関によるアニメ振興・教育機関になる。2005年には華東師範大学にアニメ学院の設立を予定しており、アニメを専門に学ぶ学部生と大学院生の募集を行うなどアニメ教育が拡大している。

 近年、中国政府がアニメ・漫画産業に注目しているのはその市場の巨大さのためである。2005年にはアニメ・漫画関連の売上は中国全土で売上高600億元に達するという。
 中国のアニメ・漫画産業は、日本や米国に較べて未成熟で、とりわけ、企画力と作品完成後のマーケットの展開力が弱点と指摘されている。今後も、中国政府は政策的な支援以外にアニメを中心とした子供向けの専門チャンネルの開設や製作資金の投入など様々な手段でこの分野を強化していく方針である。