スクエニ業績予想大幅下方修正 大型タイトル発売延期で

 ゲーム大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(スクウェア・エニックスHD)は、12月15日に業績予想の大幅下方修正を発表した。第4四半期に発売予定であった大型タイトルの発売を来期に延期したことが大きく影響した。
 連結売上高はこれまでの1600億円から1300億円に、営業利益は200億円から80億円に経常利益は200億円から60億円に引き下げる。当期純利益も120億円から10億円に変更し、前年比でも利益は大きく減少する。

 発売が延期されたのは、スクウェア・エニックスHDの子会社アイドスのモントリオールスタジオが開発を進めていたアクションシューティングゲーム『デウスエクス(Deus Ex)』である。PS3とXbox360向けのグロバールタイトルとして力を入れて来た。発売の延期により、当初見込まれていた売上げと利益が大きく減少する。
 スクウェア・エニックスHDによれは、これは『デウスエクス』の完成度を一層向上させるためだという。同社は上期に発売した新作家庭用ゲームが販売不振であること、主力タイトルに対する市場からの評価厳しいことから、開発能力強化を最重要経営課題として今回の決断を行った。
 また、スクウェア・エニックスHDは、現在、無料期間として提供しているオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」については無料期間を継続することも明らかにしている。2011年3月上旬に発売を予定していたPlayStation3版も発売を延期する。これもユーザーが期待する水準に、改善を進めるためである。
 こうしたこともあり、『デウスエクス』は同社にとってヒットを外せないタイトルとなっている。クオリティ-面でのリスクをこれ以上取れない、安全作を取ったと言えそうだ。

スクウェア・エニックス・ホールディングス http://www.square-enix.com/jpn/index.html