スーパーヒーローのボディに企業広告 11年4月新作アニメ

 アニメビジネスに強みを持つ広告代理店アサツー ディ・ケイは、アニメを使った新たな試みに乗り出す。2010年11月24日付けの日本経済新聞朝刊に新作アニメ『TIGER&BUNNY』の全面広告を掲載した。新作アニメの企業スポンサーを募集するものだ。
 募集するのは、2011年4月からスタートするこのテレビシリーズアニメのプレイスメント広告である。つまり、作品の映像のなかに企業広告を入れるものだ。話題を呼びそうなのは、広告が掲載される場所が作品に登場するキャラクターのボディとなっていることである。掲載箇所は全8キャラクターのボディ、そして武器アイテム42箇所にも展開する。

 アサツー ディ・ケイでは、プロモーションとして会社や商品、サービスの名での利用を薦めている。サンプル例では、『機動戦士ガンダムUC episode2 「赤い彗星」』のロゴが用いられた。
 利用は法人限定、会社名や商品・サービス名限定としており、個人が自身の名前をアピールするといったことは出来ないようだ。価格は広告上では公表されておらず、アサツー ディ・ケイの担当者、メールにて問合わせをする必要がある。

 プレイスメント広告の場となる『TIGER&BUNNY』は、2011年4月からTOKYO MX(火曜日23時~)、毎日放送(深夜)、BS11(土曜24時半~)の放送を予定する。また、Ustreamを使ったインターネット配信も予定する。
 作品はスポンサーのロゴの入ったスーツを着たスーパーヒーローがショーアップされた凶悪犯の逮捕を行なうストーリーだ。作品のコンセプト自体に企業広告としてのヒーローの存在が織り込まれており、その企業に実在するものを利用するという多層構造となる。広告自体が物語の中核となるだけに、広告への注目度はかなり高くなる。
 一方、アニメの制作はサンライズ、監督にさとうけいいちさん、脚本・シリーズ構成に西田征史さん、キャラクター原案に桂正和さん、音楽に池頼広さんとかなり力が入っていることが覗われる。キワモノアニメに終わらせない、新感覚の作品を目指しているようだ。

『TIGER&BUNNY』
制作: サンライズ
監督: さとうけいいち
脚本・シリーズ構成: 西田征史
音楽: 池頼広
キャラクター原案: 桂正和