練馬区、仏アヌシー市とアニメーション産業の交流協定締結

 日本とヨーロッパのアニメーションの拠点となる自治体が協力し、国際的なアニメーション産業の発展を目指すことになった。4月22日に、日本最大のアニメ産業の集積地である練馬区と世界最大のアニメーション映画祭の開催で知られるアヌシー市が、アニメーション産業での交流協定を締結した。
 締結はアヌシー市役所で行なわれ、同市に訪れた志村豊志郎練馬区長とアヌシー市長兼アヌシー都市圏共同体議長のジャン=リュック・リゴー氏が、協定書にサインを行なった。

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 アヌシー市は、毎年6月に開催される世界最大規模のアニメーション国際映画祭の開催で国際的に知られている。
 映画祭では昨年、加藤久仁生監督の『つみきのいえ』がグランプリ アヌシー・クリスタル賞を受賞するなど、日本の作家、作品の活躍も拡大している。 

 今回の協定は、練馬区のアニメーション事業団体が組織する「練馬アニメーション協議会」が、2007年にこのアヌシー国際アニメーション映画祭の併設マーケットMIFAに参加したのがきっかけとなっている。この際に練馬区とアヌシー市が、地域のアニメーション産業発展という共通の関心を持っていること判り、そこから交流が発展した。
 今回の交流協定は、両自治体のアニメーションスタジオの国際的なビジネスのための相互支援や人材育成など目指すものである。事業者同士の交流に先立ち、自治体間で基本的な協定を結ぶことで、両地域のアニメーション産業の発展を振興する。

 具体的な取り組みとして、両市のアニメーション会社による国際的なビジネスを展開のための情報交換や相互協力、アヌシーのクリエイターの日本のアニメスタジオへの受け入れ、練馬区とアヌシー市で行うそれぞれのイベントや映画祭での連携、アニメキャラクターの開発の検討などを行なう。
 また、今後は両地域によるアニメーション作品の共同製作も視野に入れている。産業、そして文化面でも幅広い交流が期待出来そうだ。

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 今回の協定締結について志村区長は、「今回の協定は、映像・コンテンツ産業の育成を目指す日本とフランスの国家的戦略を、自治体レベルで実現しようとする極めて意欲的な取り組みである。両地域の優れた企業をしっかり支え、練馬とアヌシーが東西の世界的アニメ産業拠点となるよう全力で取り組んでいきたい。」と東西のアニメーション産業の連携に意気込みをみせる。
 またリゴー市長は「たいへん嬉しく、光栄に思う。この合意により、両地域の新しい物語がはじまる。自治体には地域の活性化に貢献する義務があり、この国際関係を大切に育てていきたい。」と、両者の交流の意義の大きさに今後の期待をかける。

 練馬区は世界有数のアニメーション大国である日本の中でも、特にアニメーション関連事業者が集中する地域として知られている。区内には現在90社を越えるアニメ関連企業がある。
 また、区ではアニメ産業集積のさらなる強化、育成を目指し、本年1月に練馬区地域共存型アニメ産業集積活性化計画をまとめている。本年度は区内アニメ事業者の海外ビジネス支援やアニメ企業の誘致研究など約1億円の予算を組んでいる。

練馬区 http://www.city.nerima.tokyo.jp/
アヌシー市(フランス語) http://www.annecy.fr/

練馬アニメーション協議会 
http://www.nerima-anime.jp/
アヌシー国際アニメーション映画祭 
http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2