マーベラス 『マクロス』のアートランド買収へ

 アニメを中心にエンタテイメント事業の多角展開を行うマーベラスは、アニメ制作の老舗制作会社アートランドに出資を行い完全子会社化する。マーベラスとアートランドは、3月17日出資の正式契約に調印し、4月3日が新株の取得日となる。
 マーベラスによれば、近年、同社の手がけるアニメーション作品が増加しており、それに伴い制作費が増加している。アートランドを傘下におさめることで、これまで外部発注していたアニメ制作を内制化し、制作費の削減と収益の向上が可能になる。さらに、作品のクオリティーを目指す。

 アートランドは、1978年に現代表取締役でアニメーション監督の石黒昇氏による全額出資により設立された。1980年代には、当時絶大な人気を誇ったSFアニメ作品『超時空要塞マクロス』や『メガゾーン23』の制作に携わった。同作品シリーズの産みの親ともいえる。また、美樹本晴彦氏、板野一郎氏など数多くの有名クリエーターを輩出したことでも有名である。
 現在は、社員40名、昨年の売上高は2億5700万円であった。近年は、『銀河英雄伝説』、『ハンター×ハンター』などの制作に参加している。また、現在放映中でマーベラスも出資した『蟲師』の制作も行っている。『蟲師』は放映時間が深夜帯ながらも、原作の魅力を生かした作品づくりで高い評価を得ている。

 現在のアートランドの組織は有限会社のかたちをとっているが、マーベラスを引受先とした割当増資を行う。増資後、アートランドは株式会社となりマーベラスの連結子会社になる。
 今回の買収は、昨年の竜の子プロダクション、ラディックスなどに続く、新興エンタテイメント企業のアニメ制作会社買収の動きとなる。マーベラスはこれまでアニメの製作出資を行ってきたが、グループ内でのアニメ制作は行ってこなかった。
 今後はアニメ制作から始まり、より総合的にアニメビジネスに関わることになる。また、同社は子会社のマーベラスインタラクティブを通じたゲーム開発会社ランタイムへの出資と完全子会社化も発表している。