サンリオキャラ「キャッシ―」 ミッフィー模倣と使用停止命令

 キャラクター会社のサンリオは、オランダ・アムステルダム地方裁判所により同社の開発したキャラクター「Cathy(キャッシー)」のオランダ・ベルギー・ルクセンブルク(ベネルクス)での使用停止仮処分を受けたことを明らかにした。これはオランダ・アムステルダムに本社を持つメルシス社が、同社が著作権、商標権の侵害していると訴えていたためである。
 メルシス社は「Cathy」が、絵本作家ディック・ブルーナによって描かれた「ミッフィー」の類似しているとする。メルシス社は「ミッフィー」の著作権、商標権を保有しており、サンリオがその権利を侵害しているとする。今年8月26日にその使用停止などの申立てを行っていた。

 アムステルダム地方裁判所はメルシス社の申立てを認めうえで、11月2日に仮処分命令を決定した。これによればサンリオの欧州会社は、ベネルクス地域でキャッシーのついた全商品の製造販売を停止しなければならない。そのうえで同地域への関連取引先への通知を行い、違反があった場合の罰金などを支払う。
 サンリオは仮処分命令の決定を不服とする。今後は裁判を通じて権利を侵害していないということを主張していく。また、現時点では業績への影響は限定的としている。

 「Cathy(キャッシー)」は、世界的に人気の高いキャラクター ハローキティの友達として生みだされた。うさぎをモデルにキティと同様の単純なデザインが採用されている。メルシス社が保有する「ミッフィー」もうさぎをベースに単純化されたデザインが魅力となっている。模倣の意図とは別に、デザインの類似性には難しい判断が必要となる。
 ただし、サンリオのキャラクタービジネスは、ハローキティをはじめ少数のキャラクターに集中する特徴がある。決してメジャーとは言えないキャッシーの問題は、サンリオの事業全体への影響は軽微とみられる。

サンリオ http://www.sanrio.co.jp/