クールジャパン推進に関係府省連携 連絡会議設置

 日本のコンテンツ関連産業を海外に向けて拡大する国の新成長戦略のひとつクールジャパンを推進するために関係する行政機関が連携する。このほど内閣官房知的財産戦略推進事務局などが中心となり、コンテンツ分野の新成長戦略と知的財産推進計画の推し進める「クールジャパン推進に関する関係府省連絡会議」が設置された。
 新産業分野として注目されるコンテンツ産業は、映画や音楽、アニメ、マンガ、ゲームなど経済的な側面だけでなく、文化側面を持つものが多い。また、放送やコンテンツのデジタル化進展が進んだ結果、通信などの領域とも関わりが深くなっている。
 この結果、コンテンツ産業、クールジャパンの推進に関わる行政機関は、知的財産戦略本部が置かれている内閣府のほか、総務省、外務省、文化庁、農林水産省、経済産業省、観光庁と多岐にわたる。そこで「クールジャパン推進に関する関係府省連絡会議」が設置された。

 これまでもコンテンツ関連分野は、知的財産推進計画2010を取りまとめた内閣官房知的財産戦略推進事務局などを通じて意見交換がされてきた。新しい連絡会議は、特に海外展開を中心に関係府省が連携を取る。海外で高く評価されているにもかかわらず、その潜在力を活かしきれていない日本のソフトパワーの成長に向けて協力体制を築く。
 連絡会議の議長に内閣府大臣政務官(知的財産戦略担当)がつくほか、関係府庁の関係部署の担当が構成員となる。さらにコンテンツの海外展開で大きな役割を果たしている3つの独立行政法人国際交流基金、日本貿易振興機構、国際観光振興機構がオブザーバーとなる。

 クールジャパンの推進は、国の新成長戦略と知的財産推進計画2010に盛り込まれた。国の政策のひとつである。コンテンツ分野の強化により日本の成長を目指す。
 具体的な方策には、海外展開のための資金供給、流通の確保、共同製作支援、海外のコンテンツ流通規制の緩和、海賊版の防止、人材育成、コンテンツのデジタル化、アジアからのコンテンツ人材の受け入れなどが含まれる。
 また、知的財産戦略本部は、10月26日に本部会合を開催し、2011年初夏の知的財産推進計画2010改訂作業に向けて動き出した。今後は専門委員会の討議も含めて、クールジャパン推進も議題になりそうだ。新しい連絡会議はそうした議論を深める場、実際に計画を推進する場として利用されることになる。

知的財産戦略本部 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/index.html