TMS第2Q決算「爆丸」で好調 通期の増収増益見込む

 アニメ製作大手トムス・エンタテインメントの平成23年3月期決算が好調だ。10月27日に発表された同社の第2四半期決算は、売上高で前年同期を5.2%上回ったほか、前期は赤字であった営業利益、四半期純利益は黒字に転換した。
 連結売上高は67億7400万円、営業利益は1億6500万円、経常利益は2億2500万円、四半期純利益は8900万円である。

 また、第2四半期の決算発表に合わせて、通期業績予想も上方修正された。売上げ、利益とも当初予想よりも引き上げられ、前期比で増収増益を見込む。新しい予想は売上高144億円、営業利益5億6000万円、経常利益6億6000万円、当期純利益3億6000万円となる。
 業績修正の理由には、カナダとの共同製作事業「爆丸」プロジェクトのロイヤリティ収入の好調とそのテレビシリーズの番組販売が挙げられている。さらに遊技機向けの関連事業の増加、アミューズメント事業も好調に推移したためだ。

 第2四半期までのアニメーション事業を支えたのも『爆丸』である。同作が北米を中心にヒットを続けているだけでなく、国内でも好調となった。商品化権販売、海外販売いずれも増収になっている。また『アンパンマンとはじめよう!』、『ルパン三世』TVスペシャルなどのビデオ販売収入も増加した。アニメーション事業のうちロイヤリティ収入が中心となる販売収入は30億8900万円、前年同期比22.7%増加である。
 一方で、テレビアニメと劇場アニメの制作による収入は減少した。テレビシリーズ作品を絞り込んだためとしている。制作収入は19億2500万円、前年同期比4.1%減少である。
 トムス・エンタテインメントは平成22年12月1日に親会社であるセガサミーホールディングスの完全子会社となることが既に発表されている。このため11月26日付で上場廃止になる予定だ。同社は通期業績予想の上方修正を発表しているが、期末決算はセガサミーホールディングスの中でのものとなる見込みだ。

トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/