「アップルシード ジェネシス」  制作会社が発注元を提訴

 2009年春に向けて制作中とされているテレビアニメシリーズ『アップルシード ジェネシス』の制作に暗雲が漂っている。
 9月26日に、作品のアニメ制作を進めているアニメスタジオ ラディクスモバニメーションが、製作元のミコット・エンド・バサラに対して、制作代金の未支払いを理由に提訴を行った。

 ラディクスによれば2008年3月12日に、同社はミコット・エンド・バサラと士郎正宗氏のマンガ作品を原作とするテレビアニメシリーズ『アップルシードジェネシス』の制作受託契約を締結した。その後、作品の制作にあたってきた。
 しかし、7月上旬にミコット・エンド・バサラから同社に制作作業の中断指示があり、その後明確な理由の説明がないまま制作費の支払いが一方的に行われなくなっているとしている。ラディクスは制作業務継続などのため協議を行うよう働きかけたが、ミコット・エンド・バサラは協議に応じていないとする。 
 そこでラディクスは、制作受託契約義務違反による制作代金の支払を求める民事訴訟を東京地方裁判所に行ったと説明している。

 『アップルシード ジェネシス』は、今年3月に開催された東京国際アニメフェアの最終日3月30日に2009年春の新番組として製作発表された。作品にはインディーズアニメ出身の新鋭監督ロマのフ比嘉氏が務めることや、30分のSFテレビアニメをフルCGで制作することなどが話題を呼んでいた。
 また、キャラクターデザインに美樹本晴彦氏、主人公のキャストに人気声優の朴ロ美(ロは王に路)さんという豪華なスタッフ、声優も注目されていた。
 現在は、ラディクスモバニメーション側の主張のみが公になっており詳細は不明だが、『アップルシード ジェネシス』の制作が現時点でストップしていることは確かなようだ。

 テレビ版の『アップルシード ジェネシス』の企画・製作を行うミコット・エンド・バサラは、2004年に公開された劇場アニメ『APPLESEED』の製作委員会に参加しているほか、2007年公開の『EX MACHINA -エクスマキナ-』の企画も行っている。いずれも国内外で高い人気を博した作品である。
 今回のテレビ版についても、海外販売が前提にあったとされる。このため通常のテレビアニメと異なり、放送開始までに全話数の制作を完了することを目指し、既に制作に入っていた。今回の制作の中断は、そうした点でも今後のビジネスに影響を与えそうだ。

ラディクスモバニメーション http://www.radixzero.co.jp/
ミコット・エンド・バサラ http://www.micott.jp/