「PLUTO」ハリウッド実写CG映画化決定 イルミネーション/ユニバーサル

(C) Naoki Urasawa/Studio Nuts, Tezuka Productions, Takashi Nagasaki出版元:小学館

 手塚治虫の名作を浦沢直樹が新たな作品として創りだした大ベストセラーマンガ『PLUTO』が、米国ハリウッドで映画化される。10月21日に、手塚プロダクションと米国の映画製作会社イルミネーション・エンターテインメントが明らかにした。イルミネーション・エンターテインメントと米国の大手映画会社ユニバーサルピクチャーズが、実写版CG映画とする。
  制作開始時期や公開時期、監督、脚本などは明らかにされていない。しかし、日本を代表するマンガ作品の実写CG化だけに、今後映画化に向けて大きな話題を呼びそうだ。

 『PULUTO』は故手塚治虫の作品『鉄腕アトム 地上最大のロボット編』を原作に、『MONSTER』や『20世紀少年』の作者浦沢直樹さん、長崎尚志さんが全8巻のマンガとしてリメイクしたものだ。キャラクターデザインやストーリーに浦沢流の解釈がされ、マンガの神様と現代の巨匠とのコラボレーションとして話題を呼んだ。国内では単行本が850万本部以上売れた大ヒット作である。
 浦沢作品はこれまで数多く、アニメ化、実写化されてきたが同作は映像化がなく、長らく映像化が待たれていた。今回はハリウッドでの実写CG映画化という大きな枠組みとなる。

 手塚プロダクションと共に映画化のために連携を取って来たイルミネーション・エンターテインメントは、プロデューサー クリス・メレダンドリが率いる映画プロダクションである。クリス・メレダンドリは、ハリウッドで数々のアニメーション映画のヒット作を手がけてきた。この作品の中には『アイス・エイジ』、『アイス・エイジ2』、『ザ・シンプソンズMOVIE』などが含まれる。
 クリス・メレダンドリは2007年に独立、イルミネーション・エンターテインメントを設立し、ユニバーサル・スタジオと総合的契約をしている。新会社設立後の第1作が日本では10月29日に公開される『怪盗グルーの月泥棒 3D』である。米国での公開で本作は空前の大ヒットとなり、2010年のアニメーション映画では『ヒックとドラゴン』、『シュレック フォーエバー』を上回り、『トイストーリー3』に次ぐ興収となっている。メレダンドリは、ヒットメーカーの名をより確かにした。
 イルミネーション・エンターテインメントは、現在2011年春公開予定の『HOP』を準備中。さらに『アダムス・ファミリー』の新作ストップ・モーション映画をティム・バートン監督と開発中である。さらに英国のリッキー・ジャーベイスのベストセラーを原作としたCGアニメーション『FLANIMALS』を企画する。『PLUTO』は、そうした企画のひとつに加わることになる。

浦沢直樹氏のコメント
「私は子供の頃から「地上最大のロボットの巻」の大ファンでした。しかし、まさか自分がそれをリメイクして『PLUTO』を描くことになるとは思ってもみませんでしたし、それはとてつもない挑戦でした。今回、その「PLUTO」の実写映画化に挑む新たなチャレンジャーが現れました。大の手塚ファンの私は期待をこめて見守りたいと思います。」

クリス・メレダンドリ氏のコメント
「浦沢直樹は「PLUTO」で独創的なアクションと冒険に満ちた創造の世界を確立しましたが、私が本作品の権利をぜひ獲得したいと思ったのは、そのキャラクターであり心温まるストーリー故でした。
素晴らしい歴史のある手塚プロと、また最も才能ある現代の作者である浦沢氏と一緒に働くことができうれしく思います。」

長崎尚志氏のコメント
「20世紀、日本中の少年がむさぼり読んだ手塚治虫の「鉄腕アトム・地上最大のロボット」――今では伝説となったその作品を、私と浦沢直樹は21世紀に「PLUTO」として甦らせました。それは現代の日本漫画界にとっては、タブーを破ることであり、とてつもない冒険でした。
その作品がハリウッドで映像化されるのは、我々にとっても、映画ファン、マンガファンにとっても実に喜ばしいことです。ですが同時に、メレダンドリ氏は、我々以上の冒険を引き受けたことになります。どうか日本中、いや、世界中のファンが納得し、興奮し、感動するような作品が生まれますよう、心から願っています。」

手塚プロダクション http://tezukaosamu.net/
イルミネーション・エンターテインメント http://www.illuminationentertainment.com/