インデックスHD通期最終73億7600万円の赤字に 

 モバイル事業・エンタテイメント事業のインデックスホールディング(インデックスHD)は、10月20日に平成22年8月期の通期決算を発表した。事業再構築による事業売却などにより売上高は前期より53.2%減少の347億3500万円となったが、営業利益は27億7100万円(前期比4%増)、経常利益は13億800万円と黒字となった。
 しかし、期中に当初予想を大幅に上回る80億7600万円の特別損失が発生した。最終は当期純損失が73億7600万円の赤字である。平成21年8月期に引き続いての最終赤字となった。

 特別損失の拡大は、インデックスHDの主力銀行であった日本振興銀行の経営破綻、さらにその影響でインデックスHDグループが株式保有していた中小企業保証機構グループが経営破綻した影響が大きい。
 インデックスHDは自社保有する日本振興銀行株式を3億6000万円、子会社アトラスが保有する同株式1億円、さらに同社・グループ企業が保有する中小企業保証機構株式3億9500万円、中小企業振興ネットワーク所属するIndex Asia Pacific Limited株式7億6000万円、その他の中小企業振興ネットワーク所属企業株式3億3900万円を投資有価証券評価損として26億6800万円計上する。
 さらに同社とグループ子会社が保有する日本振興銀行の劣後債4億円、中小企業振興ネットワーク所属のインターチャネルに対する貸付債権と債務保証18億1000万円、中小企業レジャー機構の転換社債5000万円などで債権引当金22億2700万円を損失とする。日本振興銀行と中小企業保証機構グループ関連で49億円近い特別損失が発生したことになる。

 同社は平成22年8月期に、モバイル・ワイヤレス事業のコンシューマ向けPHS データ通信端末事業の廃止と欧州のモバイルサイト事業の一部撤退を行なった。また、アニメ製作子会社マッドハウスの海外向けコンテンツ資産を減損処理なども行い、併せて事業撤退損失として15億1700万円を計上する。
 さらにマッドハウスが保有するアニメ版権の一部、ゲーム子会社ロッソインデックスの保有するオンラインゲームタイトル版権の一部を減損損失とし、7億8400万円を計上する。これらは現状の収益性を鑑みたものである。

 セグメント別では、アトラス、マッドハウス、ダイナモピクチャーズから構成されるエンタテインメント事業は、売上高197億5300万円(前期339億6000万円)、営業利益は12億5500万円(同6億6000万円)だった。
 好調だったのはアトラスで、国内では家庭用ゲームソフトの『真・女神転生STRANGE JOURNEY』、『ペルソナ3ポータブル』、『世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者』が順調であった。また海外でも『Demon’s Souls』が当初計画を大幅に上回った。『イナズマイレブン~爆熱サッカーバトル~』のキッズカードゲーム機へのライセンスも好調だった。
 マッドハウスでは大ヒット作となった劇場アニメ『サマーウォーズ』が好調で、売上高と営業利益に大きく貢献した。しかし、テレビアニメ放映枠減少と劇場映画製作本数が減少したことから売上高と利益は減少した。近年のアニメ業界を取り巻く新作アニメ減少の影響が、同社にも影響を与えているようだ。
 またCGアニメーションのダイナモピクチャーズは、ゲーム会社などからの受託案件を中心に順調である。さらにプロジェクト管理による収益の向上や固定費削減もあり、営業利益に貢献した。

インデックスホールディング http://www.index-hd.com/