創通通期決算 出資作品減で減収も前期並み利益確保

 10月8日、アニメ企画・製作のを創通は平成22年8月期(21年9月~22年8月)の通期決算発表した。連結売上高は前期比14.5%減の138億200万円となったが、営業利益は15億5200万円(前期比0.0%)、経常利益は16億2700万円(同3.3%増)、当期純利益は9億9200万円(23.1%増)と前期並みを確保した。
 売上高の減少はアニメの企画・製作を行なうメディア事業での減少によるものが大きく、版権収入などによるライツ事業は前期並みだった。また、2009年に読売巨人軍がリーグ制覇・日本シリーズ優勝をしたことから球団グッズの売上げが好調でスポーツ事業は増加した。

 メディア事業の減収は、新作アニメへの出資案件が減少したためである。同社が製作委員会の組成・共同事業を手がけた制作出資作品は、前期10作品から平成22年8月期は『SDガンダム三国伝 BraveBatlleWarriors』、『ジュエルペット~てぃんくる☆~』、『あにゃまる探偵キルミンずぅ』など4作品と大きく減少した。また、プロデュース作品も、前期が16作品であったのに対して8作品と半減した。
 創通はこれらが売上高減少の主因とする一方で、コンテンツ投資に対する償却額の減少につながり利益の増加につながったとしている。また、就職情報事業については、売上げ、営業利益とも大きく減少した。メディア事業の売上高は100億7800万円(前期比19.6%減)となり、営業利益は2億9100万円(同20.9%増)である。

 ライツ事業は売上げ、利益とも前年並みとなった。売上高は24億9500万円(同0.7%減)、営業利益は12億4800万円(同3.2%減)としている。
 主力の「ガンダムシリーズ」については、『機動戦士ガンダム00』の放送が終了する一方で、『機動戦士ガンダムUC』の上映イベントや『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』のテレビ放送により、堅調だった。また、「ガンダム」シリーズ以外のでは、『咲-Saki-』と『ひぐらしのなく頃に』シリーズの商品化権が順調だった。しかし、制作出資減少の影響で、新作アニメや製作委員会からの収入は伸び悩んだ。

 こうした状況を踏まえて創通は平成23年8月期について、連結売上高130億円、営業利益14億1000万円、経常利益14億8000万円、当期純利益8億6000万円と見通す。平成22年8月期と同水準を目指すものだ。
 またアニメ事業については、依然環境は厳しいが中核事業として集中的に投資をする。製作委員会の組成・共同事業を手がける制作出資作品を10作品程度まで引上げ、投資金額を2倍以上に増加させる。またプロデユース作品も12作品程度に引き上げる。
このため今期は減益が見込まれるが、創通は中長期的な収益拡大には投資が必要としている。将来的に版権収入の見込める作品を拡大する方向だ。
また2010年が「ガンプラ」30周年となることから、12月までこれに関連したイベントや販促キャンペーンを展開する。また創通は平成22年3月期にガンプラ30 周年記念配当1株10円を行い、年間の配当金額を合計60円にした。

創通 http://www.sotsu-co.jp/