TYO通期決算最終赤字に アニメ部門は不調

 映像制作・ウェブ事業のティー・ワイ・オーは、9月24日に平成22年7月期の決算を発表した。売上高は前年比で10.1%減の264億9200万円となったが、営業利益は130.6%増の9億2600万円、経常利益も前年のおよそ3.6倍の5億8400万円となった。しかし、最終は当期純損失が3億2200万円となり、昨年に引き続き赤字となった。
 ティー・ワイ・オーの決算短信は、本来上場企業に求められている50日以内の開示に間に合わなかった。これについてティー・ワイ・オーは、当期損益に関わるグループ統合の際の子会社株式の減損やゲーム事業撤退による特別損失の計上額の精査などの最終確定に時間を要したためとしている。

 当期純損益では、まず特撮映像制作の円谷プロダクション、CG制作のデジタル・フロンティアの株式売却で特別利益を計上した。しかし、ゲームソフト部門から撤退コスト、厚生年金からの脱退、投資有価証券売却に伴う特別損失により、最終的には損失が利益を上回った。
 また、売上高の減少については、不採算事業やエンタテインメント事業からの撤退の影響としている。既存事業ベースでは、売上高は伸長していると説明する。また、有利子負債も期初の120億円から90億円程度にまで圧縮し、財務の健全化が進んだ。
 事業別では、広告映像事業が売上高182億6700万円(前年同期比8.6%増)と売上げを伸ばし、営業利益も13億4400万円を確保した。一方でウェブ事業は売上高20億8900万円(同8.3%増)となったものの5600万円の営業損失だった。またインターナショナル事業も、売上高13億4700万円(同6.1%減)で、営業損失4700万円と赤字だった。コンテンツ・ソリューション事業は、売上高20億8800万円(同28.3%増)、営業利益2億300万円と好調だった。中核事業の広告映像が全体を支えているかたちである。

 一方、アニメーション部門、CG部門から構成されるエンタテイメント事業は、期中に円谷プロダクションとデジタル・フロンティアを売却したことから売上高は大きく減少した。前年比47.6%減の46億2900万円である。また、営業損失が5900万円と赤字に転落した。
 CG部門のルーデンスは堅調だったが、TYOアニメーションズのアニメーション部門は不調だった。第2四半期までに制作案件の失注があったことが影響し、売上高を減少させた。また、過去に出資した製作委員会への出資金の一括償却も利益を圧迫した。第3四半期以降は四半期単独の黒字化を実現したものの、取り返すことは出来なかった。ティー・ワイ・オーでは、今後、早期の業績回復を目指すとしている。

ティー・ワイ・オー http://group.tyo.jp/