CEDEC AWARDS2010 最優秀賞に「セカイカメラ」など

 9月1日、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、パシフィコ横浜で開催されているCEDEC 2010の会場にて、CEDEC AWARDS 2010の受賞者を決定、発表授賞式を行なった。会場では既に発表されているプログラミング・開発環境、ビジュアル・アーツ、ゲームデザイン、サウンド、ネットワークの各部門の候補から受賞者が発表された。
 プログラミング・開発環境部門は「『マイコンBASICマガジン』編集部とプログラム投稿者」、ビジュアル・アーツ部門はInfinity Ward Team、ゲームデザイン部門は『デモンズソウル』 開発チーム、サウンド部門は『DS-10』シリーズ 開発チーム、ネットワーク部門は『セカイカメラ』 開発チームである。
 このほか特別賞が大手ゲーム企業ナムコの創業者である中村雅哉氏に贈られた。ゲーム業界への貢献とそれを通じて行なった人材育成などへの功績によるものである。また、優れた執筆活動を顕彰する著述賞は長年「Game Programming Gemsシリーズ」日本語版の出版をしてきたボーンデジタルとマイクロソフトの川西裕幸氏が受賞した。

 CEDECはCESAが主宰するゲーム開発者のための会議で、ゲーム開発をテーマに様々な講演やワークショップなどを行なう。ゲーム開発のための情報交換の場となっている。
 そのなかでCEDEC AWARDSは2008年より、ゲーム制作技術にフォーカスしその成果を顕彰する賞として誕生した。作品や会社ではなく、技術開発などに携わった開発者を対象としている。このため各受賞者と受賞対象はやや専門的になるが、それだけにゲーム開発者にとっては重みのある賞と言って良いだろう。

 そうしたなか今年の受賞者には、ユニークなものが並んだ。例えばプログラミング・開発環境部門は技術そのものでなく、ゲームプログラマーのための情報提供、コミュニティーづくりに貢献した[『マイコンBASICマガジン』編集部とプログラム投稿者である。
 また、ネットワーク部門の『セカイカメラ』開発チームは、これまで専門的な技術とみられていたAR(拡張現実)をより分り易い方法で共有化することに成功させた。直接ゲームとは関わらないが、技術とエンタテイメントという結びつきでは、近いものと言える。同時に、既存のゲームのフィールドにとどまらないCEDECの方針がここでも現れている。

CEDEC AWARDS 2010  http://cedec.cesa.or.jp/2010/event/awards/

CEDEC AWARDS 2010 最優秀賞

プログラミング・開発環境部門
ゲームプログラマーの育成に対する多大なる貢献元
[『マイコンBASICマガジン』編集部とプログラム投稿者
(代表者 同誌元編集責任者 大橋太郎)(株式会社電波新聞社)

ビジュアル・アーツ部門
圧倒的な臨場感とビジュアル力
Infinity Ward Team
(Activision, Inc / Infinity Ward, Inc.)

ゲームデザイン部門
非同期コミュニケーションによるゲームデザイン
『デモンズソウル』 開発チーム(株式会社フロム・ソフトウェア)

サウンド部門
DTMツールでありながら、音楽本来の楽しさであるコミュニケーションツールへと昇華させた
『DS-10』シリーズ 開発チーム(株式会社AQインタラクティブ)

ネットワーク部門
リアルな世界での情報をネットワークを通じて共有できる、わかりやすいAR技術の開発
『セカイカメラ』 開発チーム(頓智・株式会社)

特別賞
中村雅哉
(株式会社バンダイナムコゲームス 株式会社ナムコ 名誉相談役)

著述賞
株式会社ボーンデジタルおよび川西裕幸氏(マイクロソフト株式会社)