国内外のコンテンツ市場 ヒューマンメディアが数値化

 コンテンツ分野の産業調査などを行うヒューマンメディアは、日本と海外のコンテンツ関連産業のデータを幅広く編集した「日本と世界のコンテンツ市場データベース2010」をこの8月に刊行した。本書は国内のコンテンツ産業を分野ごとに集計すると同時に、世界主要各国でも分野ごとの産業規模、産業の現況をまとめる。
 特に、海外における日本コンテンツの産業規模を算出したのが特徴となっている。現在、企業や行政では、アニメ、マンガ、ゲームなど日本のコンテンツ産業が海外で人気とし、海外展開に力を入れている。しかし、海外に展開戦略を立てるうえでの基礎情報になる日本コンテンツの海外での産業規模はこれまであまり知られていない。「日本と世界のコンテンツ市場データベース2010」は、こうしたニーズに応える。

 本書では、海外での日本のコンテツ人気について、米国の日本コンテンツファンはおよそ1000万人、フランスでのマンガ『ドラゴンボール』の単行本の累積販売部数はおよそ1900万部といった具体例を挙げて説明する。「ジャパンクール」と呼ぶ、現象を裏づける。
 一方で、海外でのコンテンツ販売で日本の大きな売上げになっているのはゲームのみとする。海外のアニメ市場は約1700億円、そこから日本が受け取る海外権利収入は約160億円、マンガの海外市場は約1200億円その権利収入は約120億円と算出する。人気ほどには大きな売上げになっていない。ヒューマンメディアでは、海外に向けたビジネスモデルは今後、転換が必要としている。

 同社の調査によれば、2009年の国内のコンテンツ市場は12兆1157億円で前年比5%減である。新聞、出版、音楽CD、映像パッケージソフトの従来メディアが縮小したためである。インターネット、携帯市場は拡大したが、従来メディア分の減少をカバー出来なかった。
 しかし、世界の主要市場規模に各国との市場規模の比較では、2008年以降に円高が進んでいることもあり、相対的には存在感を増している。世界最大のコンテンツ市場は29兆円の米国、日本は9兆9000億円それに続く、さらに7兆5000億円のドイツ、4兆8000億のイギリス、4兆4000億円の中国が続く。

日本と世界のコンテンツ市場データベース2010
http://www.humanmedia.co.jp