ゲーム開発者のためのCEDEC2010 横浜ではじまる

 8月31日から3日間の日程で、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜 会議センターにてCEDEC(CESA Developers Conference)2010がスタートした。今年12回目を迎えるCEDECは、ゲームのテクノロジーやマネジメント、ビジネスなどのゲーム開発に携わる人たちに向けた情報発信、交換、交流の場である。CESA(コンピュータエンターテイメント協会)が主催する。
 近年、情報発信機能の強化を行っており、その規模は急成長している。期間中行われるセッション数はおよそ200、昨年2600人を超えた参加者数は、今年はさらに増加する見込みである。ゲーム業界になくてはならない存在だ。初日になった8月31日は、CESA会長の和田洋一氏のオープニングスピーチ、コーエーテクモホールディングスの松原健一代表取締役社長の講演「CEDECとは?―そのもたらす価値の追求―」によりスタートを切った。

 昨年CEDECは、会場をこれまでの大学校舎の利用から国際会議場に移し、施設の充実、規模の拡大を図った。そうした会議の充実は、今年もさらに続いているようだ。様々な面で、昨年よりさらに運営に力を入れている様子が窺われた。
 今年導入された最大の変化は、展示場内に小型のスペースを設けたポスターセッションだろう。タイトルだけ聞くとかなりシンプルなものを想像するが、それぞれに十分なスペースが与えられ、30余りのプレゼンテーターによる個性のある展示が行われていた。また、それぞれのスペースで、プレゼンテーターと来場者が話合う姿が見られた。初めての試みとは思えない大きな成功と言っていいだろう。
 一方、企業によるサービス・製品紹介の展示コーナーも、今年は企業数を拡大した。しかし、こちらは企業展示を眺める人は多いが、ビジネス的な展開になっているのかやや判らなかった。むしろ、参加者は数多く設けられたセッションに忙しく、企業展示に足が向けられない様にも見受けられた。今後のさらなる取り組みが必要な分野かもしれない。

 セッション、講演の内容も非常に興味深い。特に今年は、現在のトレンドを素早く取り入れているのに驚かされた。今年目立ったのはソーシャルゲーム関連のセッションとその人気だ。3D(立体視)のセッションも大きく増えている。
 ソーシャルゲームでは、モバイルゲームSNS モバゲータウンを運営するDeNAの南場智子代表取締役が特別招待され「ゲームプラットフォームの未来」と題した講演を行った。DeNAは、CEDEC CHALLENGE でも3日間でゲームを作るというユニークな企画を提供している。
 さらに大手ソーシャルゲームサイトを運営するGREEが、ソニー・コンピューターエンタテインメントと並びゴールドスポンサーとなり多数のセッションを提供する。ゲーム業界の新たなトレンドを感じさせる。ゲーム開発は、ビジネスに直結する。それが、こうした現在のトレンドをいち早く反映させる理由だろう。

 CEDECは2010年開催と共に、2011年の開催日程も発表している。2011年9月6日から8日までの3日間、今年と同様にパシフィコ横浜 会議センターを会場とする。開催日程はこれまでの8月末から、9月初めとやや後ろ倒しとなる。
 現在、9月半ばから下旬にかけては、CEDECを主催するCESAが主催するもうひとつの大型イベント東京ゲームショウが毎年行われている。ふたつの大型ゲームイベントの開催が接近することになりそうだ。技術やマネジメントを中心とするCEDEC、セールスやコンシュマーに対するアピールを行う東京ゲームショウ、2011年はこのふたつのイベントがさらに連動する可能性が高い。

CEDEC(CESA Developers Conference)2010
http://cedec.cesa.or.jp/2010/