アニメプロデューサーになるには? プロデュースを学べる“NUNOANI塾”の布川郁司塾長(ぴえろ)が明かす

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1977年の創業から日本のアニメーションを数多く制作してきた、歴史と実力を兼ね備えた大手アニメーションスタジオ「スタジオぴえろ」。
その創業者 布川郁司氏による若手育成の演出・プロデュース講座「NUNOANI塾」が第6期に向けて受講生を募集している。
「NUNOANI塾」で実施されている布川氏直伝の育成カリキュラムによって、すでに多くの卒業生たちが現場で学んだことを活かしているという。

関連記事:これからのアニメ業界を担う演出家・プロデューサーになるには…「NUNOANI塾」布川郁司塾長×卒業生インタビュー

今回は布川郁司塾長に、講義内容や若手育成にかける情熱から、アニメ業界を現状、プロデューサーの資質にいたるまで、様々な観点でお話いただいた。

NUNOANI塾 公式サイト
nunoani-project.jp/

「NUNOANI塾6期生 募集要項」
開塾日時:2018年5月12日(土)~2019年4月中旬(1年間)第2、第4土曜日13:00~18:00
募集人数:15名程度
場所:Three Eight Nine MITAKA 4階
受講料:1年間30万円(税別)年間約105時間以上

※問い合わせや受講の申込は、随時公式ホームページにて受け付けています。

■過渡期の時代、プロデューサーには今までの殻を打ち破る発想力が求められる

───そもそもアニメプロデューサーとは何をする仕事なんでしょうか?

布川
「プロデューサー」という肩書きはいろんな形で出てきます。大きく分けると「企画・営業するプロデューサー」と「制作に携わるプロデューサー」、だいたいその2通りに分かれます。

――布川さんは『魔法の天使 クリィミーマミ』や『おそ松さん』といったヒットコンテンツを続々と生み出してきましたが、アニメプロデューサーとしてヒット作を生み出すためには何が必要ですか?

布川
「組織」よりも、実はクリエイターやプロデューサーなど「個々の才能」によるところが大きいと思います。
近年世間を賑わせた作品としてコミックス・ウエーブ・フィルムさんと新海誠さんがつくった『君の名は。』がありますが、決して規模の大きなプロダクションではないにも関わらずあれほどまでのインパクトを与えたわけです。

とはいえ、プロデューサーひとりの力なんてたかが知れているし、そもそも企画が自分の思い通りになるなんてことはまずありません。でも、人と人がうまくつながれば新しいものを生み出すことができます。

――アニメプロデューサーに求められるものは、時代によっても変わってくるかと思いますが、今のアニメビジネスを取り巻く状況をどう捉えていますか?

布川
パッケージビジネスでは苦戦していますけど、主流は配信ビジネスに移行している過渡期です。
それと海外、特に中国市場の存在が大きくなっています。今まで中国ではビジネスをしづらかった面がありますが、中国の景気の上昇と、著作権をきっちり整理できるようになってから、中国に対する売上が増加しています。
そういった意味では、非常に良い状況ではあるんじゃないかと思います。

───そういったなかで、どんなプロデューサーが求められるのでしょうか。

布川
今の新番組はゴールデンタイムよりも、むしろ深夜帯に多くの作品が集まっています。ただ、この現象がいつまで続いていくのかは、冷静な見極めが必要です。
いまは地上波で放映している作品だけではなく、ネット配信するタイトルも増えています。総じてアニメーションの需給は非常に増えている状況です。
今後のアニメプロデューサーには、今までの殻を打ち破る発想力が求められるのではないかなと思います。

■演出、ストーリー、スタッフのコミュニケーションまで、具体的な講義を実践

──「NUNOANI塾」ではどういった理念でプロデューサーを育成しているのでしょうか?

布川
私自身、アニメーターを経てスタジオぴえろを立ち上げたわけですが、これまでずっとアニメーションづくりに携わってきました。そこで長年培ったアニメ業界の経験を、次世代に継承していきたい。それが一番大きな理念です。
せっかく今の日本のアニメーションが世界に広がっている状況なので、今後は我々業界の人間がもっと積極的に発信していって、アニメ業界を変えていくことを目指していきたいです。

───「NUNOANI塾」におけるプロデュース講座の具体的な内容を教えてください。

布川
まずひとつは、アニメの企画・営業がいかに成立するか、成立させるかということに焦点を当てて講義しています。企画の立て方や資金の集め方、それからスタッフとのコミュニケーションのとり方などを教えています。
面白い作品を生み出せるような技術や意識の持ち方など、業界で生き残っていくための具体的な手段をレクチャーしています。

──スタッフのコミュニケーションまで言及していて、かなり実践的ですね。

布川
もう一点、「NUNOANI塾」では演出とストーリーを一体化させています。プロデューサーになるには演出というテクニックを得る必要があります。
そして作品を作るうえでの要となるストーリーについても勉強してもらういます。これらをプロデュース講座で教えていることも、重要な要点だと考えています。

■プロデューサーとしてアニメをヒットさせた快感は、他に経験できない感動がある

──NUNOANI塾は、次回で第6期を迎えますが、これまでの成果を振り返ってみていかがでしょうか。

布川
5期までで100名近い人たちが卒業しています。その中には現在ディレクターとして活躍している方もいらっしゃるし、塾で学んだことを自分の仕事に持ち帰り成果を上げている方もいらっしゃいます。いろんな卒業生の活躍している姿が耳に入ってきてますね。

――5月から第6期を迎えるにあたり、NUNOANI塾 1年時修了者に向けた「進級コース」を新たに設けられるそうですね。こちらはより実践的な内容になるとうかがっています。

布川
一年間、講義を受けていただいていた方に向けたコースです。そこで学んだものをひとつの成果として、次の進級コースの中では、実際に作品を制作していくという内容になっています。より作品を制作することに注力しようというのが進級コースの狙いです。
――あらためて、アニメプロデューサーに必要な要素は何だと思われますか?

布川
いろんな要素があると思いますけど、一番必要なのは「やる気」。それと、自分の中に発想力を身につけること。さらに一方的にモノを考えるのではなく、多面的にモノを考えて構築していくことも重要です。ちなみに年齢は関係ありません。

――最後にアニメプロデューサーの醍醐味や、目指している人にアドバイスをお願いします。

布川
プロデューサーは自分で作品を作るのではなく、クリエイターに制作を依頼する仕事です。ビジネス設計から資金集め、宣伝など作品を世に送り出すまでをトータルで担う大事な役目です。その成果として得られる、作品をヒットさせたという快感は他では得がたいものがあります。
将来アニメプロデューサーになりたいという方がいらっしゃいましたら、NUNOANI塾で業界を生き抜くうえで必要なノウハウをお伝えいたします。もしご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、まずは体験入塾に来ていただければと思います。

NUNOANI塾 公式サイト
nunoani-project.jp/

「NUNOANI塾6期生 募集要項」
開塾日時:2018年5月12日(土)~2019年4月中旬(1年間)第2、第4土曜日13:00~18:00
募集人数:15名程度
場所:Three Eight Nine MITAKA 4階
受講料:1年間30万円(税別)年間約105時間以上

「NUNOANI塾 進級コース 募集要項」
コース名:アニメ企画とプロデュースコース
内容:ビジネスプロデューサーの育成
・アニメビジネスの現状
・企画立案(二次利用などのアニメビジネス展開を踏まえ”ヒットする作品”の考案とその総評)
・企画の実現、プリプロダクションの実践

対象者:NUNOANI塾1年次修了者で、プロデューサー志望者
開催日時:2018年5月より毎月1回(第2土曜日 16:30~17:30 予定)の計12回
場所:Three Eight Nine MITAKA 4階 or ぴえろ本社
受講料:1年間 15万円(税別)
講師:布川郁司塾長 ほかゲスト講師

※問い合わせや受講の申込は、随時公式ホームページにて受け付けています。