アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説

9月26日、いよいよスタートしたガンホー・オンライン・エンターテイメントが贈る『ディバインゲート』新章。ゲームと音楽の融合をテーマに新たに生まれた『ディバインゲート零』は、ゲームアプリの未知なる挑戦を喚起させる意欲的な内容となっている。

前回から続く『ディバインゲート』の覆面広報こと、ミスター☆ディバインへのインタビュー第2弾。前回は新章の新要素や誕生秘話について深掘りしていったが、ここではゲームアプリにおけるコラボレーションの秘訣やアニメ化の意義など、コンテンツビジネスの視点で話を訊いた。ミスター☆ディバインが語る、「アプリゲーム」と「アニメ」の関係性とは――
[小松良介]

『ディバインゲート零』
公式サイト:https://divine.gungho.jp/member/
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■いつか実現したいアーティストコラボ

――今回、『ディバインゲート零(以下、零)』でのコラボレーション第1弾は『初音ミク』となりました。かなり気合の入った内容になりそうですね。

ミスター☆ディバイン(以下、ミスター)
ありがとうございます。やはり『零』は「ゲームと音楽の融合」がテーマにあるので、最初のコラボは初音ミクさんとやりたいなという気持ちをずっと持っていたんです。今まで『ディバゲ』をおよそ4年続けてきましたが、ミクさん達バーチャル・シンガーとのコラボは毎年のようにご協力いただいて、ユーザーにとっても特になじみの深いコンテンツとなりました。しかも、今まで再醒進化をしてこなかったキャラクターだけに、今回ついに主要キャラクターたちを全部進化させようと準備を進めてきたんです。しかもミクさんの楽曲も使わせていただいてますので、かなり弊社としても理想的な、音楽色の強いコラボが実現できたと思います!

――それは楽しみです! 特に『ディバゲ』はユーザーもコラボを期待している部分が大きい印象があります。

ミスター☆ディバイン
ありがたいことに、これまで『ディバゲ』は40作品以上のコンテンツとコラボを実現することができました。ユーザーのみなさんも楽しんでいただけたかなという自負があるので、『零』でも積極的に行っていきたいポイントです。特に今回はテーマが現代になっていますから、ファンタジーだけでなくて新しいIPとの親和性も図れると期待しているんです。それに、前回お話したように『ディバゲ』のユーザーは男女比6:4と男女半々に近い構成なので、多彩なコンテンツを受け入れやすい環境があるっていうのは強みだと思います。

――ミスターさん個人としては、「こんなコンテンツとコラボしたい!」みたいな願望ってありますか?

ミスター☆ディバイン
そうですね。もちろんアニメ系はいつもウェルカムなんですけど、『ディバゲ』って過去にはWEGOさんやヴィレッジヴァンガードさんといった異業種とのコラボも行ってきて、ひとつの特徴として打ち出せたと思っています。毎回すごくご好評いただいたので、今後も積極的に増やしていきたいポイントですね。あと、願望で言ったら、やっぱり音楽がテーマですのでアーティストコラボでしょうか。

――たしかにゲーム×ミュージシャンのコラボは珍しいですね。アーティスト側にとっても新規開拓という意味でメリットがあるように感じます。

ミスター☆ディバイン
やっぱりコラボって認知度がぐんと上がりますから。コラボを通して『ディバゲ』のことを知ってもらえるし、うちのユーザーも相手先のことを知って楽しんでもらえますから、影響力は計り知れないと思います。当然、ユーザーがちゃんと楽しめることが最優先ですが、企業も上手く相互循環してWin-Winの関係を築くことができる仕掛けだったら、どんどんやっていきたいなと思っています。

――ちなみにこれまで手掛けられたコラボで一番反響のあったコンテンツって何だったんですか?

ミスター☆ディバイン
うーん、それは言えないです(笑)。ただ、これは一般論ですけど、競合する他社のゲームアプリさんも色々なコラボを各自している状況ですから、さらに目立つには新鮮さが一番重要になってきますよね。あまりコラボをしていないコンテンツだったり、同じコンテンツでもアプローチが個性的だったり。だから、「ただコラボをすればいい」じゃなくて内容とか企画力が求められている時代になったな、ということは日々実感しています。

――たしかにどうやって差別化を図るかという問題は、各社が頭を悩ませていそうですね……。

ミスター☆ディバイン
そうですね。今後『ディバゲ』でやっていきたいのは、アドベンチャーパートみたいなゲームの世界感にも上手く入っていけるようなコラボとか、好きな人がより楽しめるような仕掛けや作り方という部分を意識できたらいいなと思います。

――そもそものお話になってしまいますが、コラボってどうやって企画が進むんですか?

ミスター☆ディバイン
『ディバゲ』の場合だと、ユーザーさんからコラボしてほしい作品を定期的にアンケートで集めていますね。そのうえで、やっぱり作品のキャラクターとか世界観による部分がありますけど、実際のユーザー層とか属性などを見て決めています。もちろん最後に版元さんに持って行って、ご承諾いただけたらの話になりますが。

――世界感が合うかどうかってやはり重要ですか?

ミスター☆ディバイン
そうですね。そこが上手くハマらなかったら、ユーザーさんからお叱りを受ける場合もあるんじゃないでしょうか。『ディバゲ』はその中でもかなり自由にやらせていただいているなという感覚はありますけどね。

■同じ原作モノでも、ゲームアプリのアニメ化は難しい?

――同じくプロモーションという意味ではゲームアプリのアニメ化もそのひとつだと思います。『ディバゲ』も2016年にアニメ化されましたが、実際の反響はいかがでしたか?

ミスター☆ディバイン
たしかに昨年のTVアニメ化はものすごい反響がありました。アニメ化=プロモーションについては作品や製作委員会ごとに考え方が違いますので、私からはお話しづらいところですが、プロモーションという観点から見ると、WEB中心のプロモーションと比べてもアニメは違う層にアプローチできるので展開の幅も広がりますよね。

TVアニメ『ディバインゲート』
(C)ガンホー・オンライン・エンターテイメント/ディバインゲート世界評議会

――アニメをやることによって、ゲームのユーザー数にも変化があったんですね。

ミスター☆ディバイン
それはもちろんです。特にアニメ化の発表から放送時を中心に新規だけでなく復帰されたユーザーがたくさんいらっしゃいました。今の状況は分かりませんが、当時はゲームアプリのアニメ化って比較的目新しさがあった分、注目いただけたのではないかと思います。

――アニメ版『ディバゲ』は、ゲームのストーリーをかなり補完された内容でした。

ミスター☆ディバイン
もちろん1クールで全部はカバーできませんので、主要なポイントを抑えていくアプローチになりますが。その中で、アニメながらのオリジナルも入れながら、きっちり収めてくださったと思います。これは実際に制作スタッフのみなさんを間近に見て感じていたことですが、非常に『ディバゲ』への愛着を持って作品の世界感を守りながら、より多くの方々に作品の魅力を伝えていただきました。アニメは特にストーリーなどを知るうえで非常に観やすいツールだと思うので、ひとえに制作スタッフの方々には感謝しております!

――正直、ゲームアプリをアニメ化するには、登場キャラクターが膨大なので落とし込むのはすごく難しいと思うんです。

ミスター☆ディバイン
一般論としてあると思います。また、それぞれのキャラクターにファンがいらっしゃるので、どのキャラクターを起用して、どのようにストーリーに落とし込むかは難しい問題ではないかと。『ディバゲ』は元々キャラクターに声を充てていなかったこともあって、アニメの影響力をすごく実感できました。今もたまにアニメ版を観返したりするのですが、改めて観ると実はいろんな仕掛けが入ったりしてて、違った発見があるから面白いですね。Blu-ray&DVDが出ているので、ぜひご覧いただけると嬉しいですね。ココ、すごく大事なところです!

――(笑)。アニメの反響によって新規ユーザーを誘導することになると思いますが、元々の『ディバゲ』のユーザー層と違いはありましたか?

ミスター☆ディバイン
声優ファンの方々は増えましたね。ちょうど同じタイミングで声優さんを起用したイベントをゲーム内でやっていたので、男女それぞれに反響がありました。特に中村悠一さんが演じたアーサーは、アニメを通じて非常に人気が高まったキャラクターだったこともあり、多くの女性ファンの方々が『ディバゲ』に関心を持っていただけたと思います。

――漫画やライトノベル、ゲームなど、原作ありのアニメはもはや一般化されていますが、その中でゲームアプリ原作というジャンルについてはどのようにお考えですか?

ミスター☆ディバイン
これも一般論になりますけど、ストーリーに関して言えば難しい面もあるのではと思います。スマートフォンゲームの場合、まとまったストーリーがなくて同時進行で広がっていきますから、制作サイドからしたらひとつにまとめる作業に苦労されそうですね。それに1年以上かけてじっくり作るアニメに対して、ゲームアプリはリアルタイムでどんどん話が進みますから、1年後で状況が大きく変わっているケースも。『ディバゲ』はその点、上手くコントロールできましたが、完全に過去の話として取り残されてしまう危険は常にあったのかなと思います。

――それは非常に難しい問題ですね。ところでアプリゲームとアニメのユーザー層ってほぼ一致しているイメージですか?

ミスター☆ディバイン
昔は違う印象がありましたが、今はだいぶ重なってきているかなと思いますね。若い方でも普通にアプリゲームやっていらっしゃって、深夜アニメも観ているのではないでしょうか。個人的にもそういう感覚を受けています。

――アプリゲームが定着してきたから、という背景も大きな要因でしょうか。

ミスター☆ディバイン
弊社はオンラインゲームを中心に長年やってきたこともあって、ユーザー層の変遷はとても実感する部分です。ネットだけでなく、スマホがどんどん普及していくにつれて、ゲームもアニメも一部の方が楽しむものではなくなりました。つまりは市民権を得られたということでしょうか。そこは業界全体で底上げができたところもあるかもしれません。

――なるほど。いずれは『ディバインゲート零』もアニメ化される時が来るかもしれませんね。

ミスター☆ディバイン
もちろんオファーがあれば嬉しいですね。また、アニメーションという切り口だったらTVアニメのフォーマットに限らなくても、『零』で活躍するバンドたちのPVをアニメーションで魅せる方法だってアリですよね。今回の『零』はキャラクターデザインなども含めて、すごく相性の良いタイトルだと思うので、色々な可能性を模索していくつもりです。でも、まずはより多くのみなさんに『零』を遊んでいただき、このゲームの面白さを感じていただくことが我々の一番の願いです。弊社にとっても『ディバゲ』は今後も育てていきたい、育てなきゃいけないブランドです。我々一同、成功させるためにゲームイベントをいっぱい用意したりと間口を広げてお待ちしておりますので、ぜひこれを機会に遊んでいただけたらと思います!

――どうもありがとうございました!!

[アニメ!アニメ!/animeanimeより転載記事]