デジハリ大大学院 アニメスタジオも参加の制作研究会

 クリエイター教育のデジタルハリウッド大学院は、コンテンツ制作のリスク軽減や問題解決を目指す「コンテンツ制作共有基盤研究会」を設置した。研究会では分散型コンピューター=クラウド型のシステムを構築、導入することで、コンテンツ制作の効率化、クオリティーの向上を目指す実証実験を行なう。
 研究会にはシステム構築を行なうIBM、データセンターのビットアイルのほか、スタジオディーン、ダイナモピクチャーズ、スタジオ雲雀、ぴえろ、白組などが参加する。また、今年1月に劇場公開された『劇場版Fate /stay night UNLIMITED BLADE WORKS』、先日公開されたばかりの『劇場版『銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)』が参加作品となる。当初の実証実験は、アニメ作品が中心となるようだ。

 デジタルハリウッド大学大学院によれば、近年コンテンツ制作技術や周辺機器の技術革新が進んでいる。しかし、近い将来、コンテンツ制作の現場で、制作設備環境、労働力のギャップが発生する可能性がある。
 分散コンピューティング環境=クラウド型の制作環境を構築し、それを利用することで、CG制作やアニメ制作、ポストプロダクションなどにおける制作現場の負担軽減が可能になるという。具体的にはレンダリングや編集、エンコーディングなどの制作工程が効率化し、クオリティーが向上するという。2006年から2008年まで行なわれてきた「次世代超高精細度映像のためのCG映像制作環境の研究」を継承したものだ。

 デジタルハリウッド大学大学院内にレンダリングサーバーを設置し、実証実験用を行なう。このサーバー、システムについては、IBMの開発するx86サーバー「IBM System x」を利用する。
 コンテンツ制作共有基盤研究会に参加する企業がこのシステムをコンテンツ制作に実際に利用する。そのうえで実際のコンテンツ制作を通じて、作業の効率化や設備投資の最適化を検証し、さらに研究会参加企業向けサービスの開発などに活用する。

デジタルハリウッド大学院 http://gs.dhw.ac.jp/