芸大大学院 ザグレブでベストアニメーション学校受賞

 6月1日から6日まで、クロアチアのザグレブにて第20回ザグレブ国際アニメーションフェスティバルが開催された。フランス・アヌシー、カナダ・オタワ、広島の各映画祭と並び世界四大アニメーション映画祭と称されることもある世界で最も注目されるアニメーション映画祭のひとつだ。
 ザグレブの映画祭で、今年、東京藝術大学大学院映像研究科が大きな注目を浴びた。映画祭が選び出す最優秀アニメーション学校(Best Animation School)に、東京藝術大学が選ばれた。

 最優秀アニメーション学校の発表は、6月6日に行われた受賞式のスタートを切って発表が行われた。東京藝術大学大学院映像研究科の教員である藤幡正樹氏とアニメーション作家でもあり自らもザグレブでグランプリを受賞したことのある山村浩二さんが代表をして授賞した。
 また、学生部門では同大学院の学生である田中美妃さんの『つままれるコマ』が奨励賞(specially mentione)を獲得している。本年ザグレブの学生部門には3作品が公式出品されたが、この全てが東京藝術大学からであった。こうした活躍が最優秀アニメーション学校の評価にもつながったと見られる。

 東京藝術大学大学院映像研究科は美術、音楽に続く同大学の第3の表現教育領域として、横浜にキャンパスを置きスタートした。映画専攻、メディア映像専攻、アニメーション専攻の3つのコースを擁するが、アニメーションコースは2008年スタートしたばかりで設立して2年に過ぎない。
 しかし、ここ1年で国内外の映画祭、コンペティションで、同研究科の学生の作品が次々に選ばれて注目を浴びている。これは大学院の教員が、学生たちに積極的に学外での発表を指導している成果とみられる。今後とも東京藝術大学大学院映像研究科は、アニメーション作家教育の場として注目を集めることになるだろう。

 一方、ザグレブのグランプリは、ドイツ在住の映像作家デビッド・オライリーさんの『Please Say Something』が選ばれた。日本から公式セレクションに選ばれていた大山慶さん『HAND SOAP』、水江未来『JAM』は受賞に至らなかった。  

東京藝術大学大学院映像研究科 http://www.fnm.geidai.ac.jp/
第20回ザグレブ アニメーションフェスティバル http://www.animafest.hr/en/home