レベルファイブが米国支社設立 欧州拠点も視野

 福岡市に拠点を持つゲーム会社レベルファイブは、2010年9月に米国・カリフォルニア州サンタモニカに事業拠点を設けることを明らかにした。新会社はLEVEL-5 International America Inc.とし、現地への直接進出で北米事業のさらに開拓する。
 またレベルファイブは2011年には、欧州にも拠点を設置する予定としている。積極的な海外展開で、事業の成長を目指すことになる。

 レベルファイブは1998年会社設立、2006年10月に初のパブリッシャー作品ニンテンドーDS用ゲームソフト『レイトン教授と不思議な町』を発売して大ヒットを飛ばす。同作はシリーズ化され、2009年12月にはアニメ映画『レイトン教授と永遠の歌姫』が劇場公開されている。
 パブリッシャー作品第2弾の『イナズマイレブン』も、アニメ、マンガなどとのコラボレーションを軸に大ヒットとなり、現在最も注目を集めるゲーム会社のひとつだ。
 同社のゲームはキャラクター中心でアニメ的な要素も強い。また、『レイトン教授と不思議な町』ではPAワークス、現在開発中の『ニノ国』ではスタジオジブリとコラボレーションする。アニメ業界からも関心が高い企業である。

 映画やアニメ、マンガ、音楽など様々なコンテンツ領域が存在するが、ゲーム産業は海外進出、展開が特に進んでいる業界である。もともとコンソールゲーム機や携帯ゲーム機の日本メーカーのシェアが高く、これに伴ってゲームソフトでも海外進出が行われたこととなどが理由にあるだろう。
 しかし、そうした中でも今回のレベルファイブの米国、欧州進出は特に注目される動きだ。それはレベルファイブが若い企業であることだけでなく、同社の本社が東京圏や関西圏でなく、福岡に置かれていることである。同社の東京オフィスは2010年1月に設立されたばかり、東京進出と米国、欧州進出にほとんど時差がない。つまり、国内の事業開拓と海外の事業開拓が並行して進められる。地方から新進企業がグロバールに挑戦する動きは、今後のコンテンツ企業のビジネスモデルとしても見逃せない。

レベルファイブ http://www.level5.co.jp/