IG タツノコプロの株式一部取得 タカラトミーと連携も

 アニメ製作会社プロダクション I.Gは、老舗アニメ製作会社竜の子プロダクション(タツノコプロ)の株式11.2%を取得することを明らかにした。また、プロダクション I.Gとグループ持ち株会社IGポートの代表取締役を務める石川光久氏がタツノコプロの非常勤取締役に就任する。株式譲渡価格は明らかにされていない。

 竜の子プロダクションは1962年設立のアニメ製作会社である。日本のテレビアニメの創成期からアニメ製作を行った老舗企業として知られる。同社の手掛けた作品には『科学忍者隊ガッチャマン』、『ヤッターマン』、『新造人間キャシャーン』など現在まで人気の高い作品が数多い。これらの作品はリメイクや実写映画化なども多く、多彩なライセンス展開も行っている。2008年には『マッハGoGoGo』がハリウッドで『スピードレーサー』として大作実写映画化されるなど世界的にも知られた会社だ。
 同社は2005年にタカラトミーの傘下に入り、こうした作品の活性化で近年実績を残している。今回の株式取得によりプロダクション I.Gと連携することで、アニメ制作や海外向けビジネスの強化も期待できそうだ。

 プロダクションI.Gは今回の株式取得について、両社の連携を深めることでタツノコプロの企業価値向上に寄与出来るとする。具体的にはアニメ制作におけるタツノコプロのプロダクション機能の強化・充実に協力する。さらにプロダクション I.Gによるタツノコプロ保有作品のアニメ原作を用いた新作アニメ制作も検討するとしている。
 さらにタツノコプロの親会社であるタカラトミーとの連携を強化する。同社とは業務提携の可能性も検討している。

 プロダクション I.GとIGポートの創業社長である石川光久氏は、タツノコプロからアニメ業界での経験をスタートさせている。同社をよく知るプロダクション I.Gとタツノコプロとの連携に違和感はない。
 しかし、今回の連携はIGにとっても大きなメリットがある。ひとつはタツノコプロの作品の多くが子供に向けた作品である点だ。ヤングアダルトやマニア向けの作品を得意とするIGにとって、タツノコのキャラクターは事業補完が働く。またアニメ業界全体では、マニア向けの作品が依然の勢いを失い、キャラクターを中心の作品の存在感が強まっている。こうした方向性は現在の事業環境にマッチしたものだ。
 同様にタツノコプロを通じてタカラトミーとのつながりを持つことで、IGがこれまであまり手掛けてこなかった玩具ビジネスの足掛かりを得る。今回の株式取得はIGの今後の事業領域を拡大する可能性を持ったものと言えるだろう。

IGポート http://www.igport.co.jp/
プロダクション・アイジー http://www.production-ig.co.jp/

竜の子プロダクション http://www.tatsunoko.co.jp/
タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/