セルシス第2四半期 売上げ前年並み 利益は急伸

 電子書籍ビューアやアニメ・マンガ制作ソフトのセルシスは、5月28日に平成22年10月期第2四半期(21年11月~22年4月)の業績発表を行った。売上高は12億5600万円と3%増加した。また営業利益は1億9300万円(前期比84.9%増)、経常利益は1億9100万円(同83.3%増)、四半期純利益は1億500万円(同75.6%増)と利益面での伸びが大きかった。
 電子書籍サポート事業の売上高、アニメ・マンガの制作ソフトの販売は伸びたが、コンテンツの受託制作が大きく減少し、全体では売上げ微増となった。事業の主軸がソフト開発とその販売により大きく移行したかたちだ。

 電子書籍サポート事業は、電子書籍ビューアBookSurfing関連とモバイルコンテンツ受託制作業務から構成される。売上高は9億6470万円(前年同期比6.2%増)である。
 このうちモバイルコンテンツ受託制作業務の売上高は、1850万円と前年同期比で70%減と大きく減少している。一方でモバイルコンテンツ受託制作業務を除いた電子書籍サポート事業は、9億4610万円(同11.8%増)と上昇基調となった。

 ソフトウェアComicStudioやIllustStudio、RETAS Studioなど開発・販売のクリエイターサポート事業は、売上高2億9140万円(同6.3%減)である。こちらもマルチメディアコンテンツ受託制作業務の売上げが前年比で57.1%減少し、4760万円となっている。
 ソフトウェア関連の売上げは2億4380万円(同21.8%増)と堅調で、業績を支えた。これまでのマンガ制作ComicStudio、アニメ制作RETAS Studio に加えて、イラスト制作ソフトIllustStudio、クレイアニメーション制作ソフトCLAYTOWNのラインナップの拡大が貢献したと見られる。

 セルシスによれば、22年4月末現在のBookSurfing導入サイトは、主要3キャリア合計で前年比40.6%増の1057サイトだという。こうした市場の拡大を基に今後も、ビジネスを進めるとみられる。
 一方で、2010年には電子書籍閲覧端末のiPadの発売、さらにamazon.comのキンドルを使った電子書籍閲覧も拡大すると見られる。これまで電子書籍閲覧のほとんどを占めてきた携帯電話端末の優位性は今後薄れる。こうした業界を取り巻く環境の変化にどのように取り組むかが今後のセルシスの在り方に影響を与えそうだ。

セルシス http://www.celsys.co.jp/